相声文化もよく知ろう

2013-04-18

中国の春晩(紅白歌合戦に相当する)を見た人は、相声を面白いと感じただろう。最近、郭德纲、曹云金などの相声名人が人気を呼んでいる。この機会に相声文化をよく知っておこう。

相声は中国説唱芸術種目で中国では老若男女を問わず、影響力が一番大きく観客たちが一番楽しみにしている人気種目である。日本の寄席演芸に例えるならば、漫才若しくは落語に相当する。

相声はまた中国説唱芸術中で、一番コミカルな特徴を持ったユーモアの一種でもある。相声は清時代に形成された。最初の相声芸術家は张三禄と朱绍文(1829-1904)である。 なかでも朱绍文は常に北京の中心通りで妙技をしたが、先に道に白い砂を撒きながら太平家事などを言って観衆たちを魅力した後、相声を始めたと言う。これが初期の相声の形式でもあった。当時は彼が代表する"朱派"と阿彦涛が代表する"阿派"、沈长福が代表する"沈派"の三大流派があり、現在は8代まで伝承されている。

相声の公演形式も最初は一人であったが、現在は二人が主流になっている。

歴史:

中国の「説唱」「曲芸」(語り物と歌いものの伝統芸能の総称)のジャンルの一つである。相声の起源は不明な点が多いが、一説によると語源は「像声」(物や人の声をまねる声帯模写の芸)で、明清時代から盛り場や茶館などで、客を笑わせる話芸として演じられていた。

文字文献に名前が記録されている最古の相声芸人は、19世紀半ばごろに活躍した「張三禄」という人物だが、生没年も含めて彼の詳細な経歴は不明である。

中国の相声の芸人は、この張三禄を初代の「祖師」として、代々、師承(師匠に正式に入門し、弟子として認定される師弟関係を、代々受け継いでゆくこと)の関係を重んじてきた(この点は日本の落語家の師承と似ている)。中国のプロの相声芸人の多くは、張三禄から数えて「第x代相声演員」というくくりで分類される。2012年現在、活躍中の相声芸人の最も若い世代は「第十代相声演員」である。

内容と分類

日本の漫才と同様、面白い話をして客を笑わせるのが基本的内容である。形式やジャンルにより、以下のように分類する場合がある。

演者の人数による分類

単口相声一人だけでしゃべる。

対口相声ボケ役とツッコミ役の二人でしゃべる。

群口相声三人以上が登場してしゃべる。

作品の制作時期による分類

伝統相声清末から民国初期までの作品。日本の落語で言えば「古典落語」に相当する作品。

新相声1949年に建国した中華人民共和国(いわゆる「新中国」)の作品。

当代相声1980年ごろから現在まで、いわゆる改革開放」時代の作品。

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