北京の春の名物——柳絮

2013-04-28

北京の春の名物と言えば、暖かくなるとふわふわと風に乗って飛ぶ綿毛である。毛綿は柳絮(りゅうじょと読む)と言って、楊樹(ヤンシュ)と言う樹から出る毛のような種である。楊樹は北京の郊外などに、街路樹として高々と聳えている樹である。この柳絮が飛び出すのは気温と関係があるようで、暑いくらいの気温(29度位あると確実に飛び出す)になると、いっせいに飛び出して、綿毛が街角の隅でくるくると舞っている。楊樹は中国の東北地方の農場にも、西域のオアシスにもある高い木である。

本当は柳絮と言う綿毛は、文字通り柳の種であるらしい。時期的には楊樹より遅いようであるが、北京の柳も風によって次々と綿毛を吐き出す。日本の柳からは綿毛が飛び出すことは無いが、これは日本の柳が雄の木だけであるかららしい。柳絮は楊樹のものにしろ柳のものにしろ、中国でこの柳絮を目にした日本人は、春の風物詩として懐かしさを持って回想する人が多い。しかし現地の中国人にとってはどうもそうではないらしい。中国人にとっても新聞の記事を見ても、ただの邪魔物といった感じである。

楊樹の柳絮の方は、去年は3月末に、今年は4月中旬頃飛び始めた。今年は花も柳絮もだいぶ遅かった。

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