飴細工の人形

2013-11-14

飴細工の人形は中国語で「糖人」といい、中国北部に残る地方工芸品である。麦芽を薄い砂糖液にし、息を吹き込んだり、こねたり、ひっぱったりして、各種の人物や動物を作る。

飴細工の開祖は、元末から明初にかけて傑出した軍事策略家であった劉伯温である。明の太祖、朱元璋は功臣たちが謀反をおこし、権力を奪うのを防ぐため、「功臣閣」を作り功臣たちを焼いた。劉伯温は辛くものがれ、飴細工を担いで売り歩く老人に救われ、以来、名前を伏せて日々、天秤棒をかついで町や村を巡っていた。飴細工を売り歩くなか、劉伯温は砂糖の塊に熱を加えて柔らかくし子供や、ひよこ、子犬などを作り、可愛らしく仕上げた結果、子供たちが先を争って買うようになった。多くの人が劉伯温に教えを乞い、劉伯温は一人一人に教えた。技は1人から10人に伝わり、10人から100人に伝わり、現在ではすでに600年あまりの歴史がある。

昔の職人は、銅鑼を叩いてみなに知らせながら売り歩き、また職人によっては花、鳥、虫、獣などを書いた円盤を持って、代金を払った子供たちにその針を回させ、針が指したものを作り、子供たちから大人気になった。現代においては、飴細工は、単に子供たちをあやすものではなく、民間芸術として重視されるようになった。

現在にいたっては街頭で販売する飴細工職人は少なくなった。しかし、北京の春節の「廟会」(縁日のようなもの)では、観光客のために飴細工を実演してくれる職人の姿はいまだ見ることができる。飴細工の人形の値段は数元から十数元まである。飴細工の人形を売る専門市場は、西単の物産館にあるが、値段は「廟会」より若干高い。「人民中国インターネット版」

北京旅游网

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