空竹(空中で回す竹のコマ)

2013-12-10

多くの北京っ子の記憶のなかには、「空竹」の音は街の目印となるものだった。「空竹」をうまく回せる人ならそのブーン、ブーンという楽しげな音を聞き分けることができる。2本の竹竿は、ただの竹の塊を命のある「精霊」に変えることができる。

「空竹」は、竹木を素材にしており、中が空になっているため、このように呼ばれている。種類は、コマの中心軸の片側だけに円盤がつく「単輪」と呼ばれるものと両側に円盤がつく「双輪」の2種類に分けられる。「双輪」は「単輪」よりも操作が易しくなっている。円盤の周囲には、穴があり、大きな穴は低音、小さい穴は高音になる。一般的に、「空竹」は重さが約200~300グラムほどになり、直径は15センチほどになる。

「空竹」には長い歴史がある。明清時代では、農歴の毎月3日になると、土地廟の「廟会」(縁日のようなもの)が行われ、「空竹」の実演販売はその重要な催し物だった。その影響のため、北京の広安門地区では、「空竹」回しを重要なレクリエーション活動とする住民が今も多く、親子代々、受けついでいる人々も少なくない。

廟会で遊ぶ子供たちは、父母に「空竹」をせがみ、買ってもらって帰る。そのため北京の昔の胡同にはその音がこだましていた。それは当時の北京の生活風景であり、さらには北京の胡同文化の重要な一部分であった。広安門内街道にある「空竹博物館」では「空竹」の歴史を知ることができ、また同時に伝統的な「空竹」も売られている。「空竹」は制作、材料の品質によって、高、中、低の3つのレベルに分けられる。最も安いものは十数元、高いものになれば数百元から数千元にもなる。「人民中国インターネット版」

北京旅游网

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