「聞香杯」とは

2014-01-13

今回は中国茶道の礼儀作法に関する聞香杯についてのご紹介。「聞」は日本語では聞くという意味だが、中国語では匂いを嗅ぐという意味である。そのため聞香杯とは香りを嗅ぐための杯だとわかる。写真をみても分かるように細長い器になっている。聞香杯は青茶の香りを楽しむための器である。聞香杯と飲杯をセットにして販売する物が多いという。ただ、中国大陸やその他の功夫茶が流行らない地方では、聞香杯という物はないのだそうである。

最初はこの中にお茶を注ぎ、ここから飲杯に移した後、空になった聞香杯を鼻にあてて香りを楽しむ。そのために、聞香杯は茶杯に比べ、細長くなっていたり、口が窄まっていたりしている。普通の茶杯(飲杯)より背が高いのは香りを逃がさないためである。

聞香杯のお茶を茶杯に移す方法も色々ある。一番簡単な方法は写真の通り、ごくごく普通に聞香杯を持ち上げて飲杯の方へ茶湯を移して行く方法だ。こぼれることがないので、一番良い方法だろう。次の方法は少し格好をつけての移し方だ。茶湯の入った聞香杯に飲杯をかぶせておき、親指を上にある茶杯の底を押さえ、人差し指と中指で聞香杯をはさむ。飲杯が体の内側、聞香杯が外側になるように素早く上下ひっくり返す(素早く行わないと茶湯がこぼれる)。茶台やテーブルに置けたら聞香杯を少し斜めになるように静かに上げて行くのである。

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