中国伝統の傘「油紙傘」

2014-04-01

油紙傘は中国由来の紙か布で作られた傘のことである。中国のみならず、日本、朝鮮、ベトナム、タイ、ラオスなどの国にも伝わることになる。そのため各地にそれぞれ特徴的な油紙傘が作られていく。歴史は1000年以上になる。世界ではじめて使われた傘といわれている。

客家人たちの大陸から台湾の移住に伴い、油紙傘は台湾で発展していくことになる。中国の伝統の結婚式では花嫁が籠から降りる際、付き添いの年寄りの女性が赤い油紙傘を用いていた。これは客家の方言で油紙と有子の発音が非常に近いため、古代の客家人たちは女性が結婚するときに油紙傘を使い、子供を有する、つまり早く子供に恵まれるようにとの意味がこめられたためだ。傘という漢字の中には人という字が5つも入っておりこれも子供が多く生まれますようにとの願いがこめられている。

傘を広げてみると必ず円形になる。これは新たな人生が円満にとの願いからだ。男子は16歳の元服の際、両親から油紙傘を送られた。これは家を保ってほしいとの願いからであった。

油紙傘の話をするのであれば蘇州と杭州を抜きには語れない。なぜならばこの一体が発祥の地とされているからだ。実際のところ江南地方の北部で雨具として使われていたようである。このほかにも北京、江西、湖北、湖南、福建、四川、雲南にも伝わり、各地それぞれに発展していった。また老人たちは長寿の象徴である紫のものを好んで使っていた。そのほか葬式では白のものが使われていた。

宗教上の式典では、神輿を覆い隠す目的で使われた。人々が油紙傘を厄除けの象徴と考えていたためである。現在では日常生活で使われてることはなくなったが、工芸品として観光客に人気の品となっている。

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