1937年に日本で製造された蒸気機関車が玲瓏公園に

2014-05-12

玲瓏公園は北京市西部の八里荘を流れる昆玉河の西側にある小さな公園で、園内には柳や大木が多くあり、緑が豊かで空気もすがすがしい。そのため、運動やレクリエーション、または涼を求めてくるのにもってこいの場所だ。子ども連れの夫婦やお年寄り、カップルで訪れる年配者たちでいつもにぎわっている。

玲瓏公園はもともと、明代の万暦4年(1576年)に建てられた慈寿寺があったところであり、400年の歴史を誇る。しかし現在では、慈寿寺塔(正式名は永安万寿塔で、さらに玲瓏塔という俗称がある)がたたずんでいるにすぎない。秋風が吹き込むと塔の上部にある鈴が「リンリン、ロンロン」と音を奏でて、在りし日の華やかな雰囲気を醸し出している。

2006年、海淀区政府は玲瓏公園の改修工事に着手し、自然と触れ合える公園をテーマにして、公園南部には庭園を、北部には丘と水辺のある風景を設け、その間に池、あずまや、「魚楽池」などのスポットをつくり、昆玉河ほとりに美しい景色を再現した。さらに機関車広場やフラワーガーデン、子どもの遊び場なども設けられており、古塔が醸し出す古典的な雰囲気に現代的な趣が添えられている。

広場で展示されている機関車は1937年に日本で製造された蒸気機関車であり、1956年に中国で改造された。全長は22.634㍍、設計速度は時速80㌔で、1970年代まで第一線で活躍し、1991年にこの広場へ運ばれてきた。

あずまやの東側と西側の柱に「対聯(漢詩の対句)」が彫り込まれている。西側の柱には、「新亭夕照留伊倩影,古塔朝霞寄我詩情(新しい東屋は夕焼けによって美しいシルエットを映し出し、古塔の朝焼けは我に詩情を抱かせる)」と記されている。

住所:海淀区八里荘北里3号(地下鉄6号線慈寿寺駅H出口より東に向かい、川辺に到着後、南へ直進250㍍。もしくは地下鉄10号線慈寿寺駅C2出口から南へ直進300㍍)

入場料:無料

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