北京イトーヨーカドー、事業の再調整

2014-07-14

望京店の閉店から2カ月も経たないうちに、イトーヨーカドー北苑店も来月に閉店されることになった。これで北京イトーヨーカドーは「重荷」を下ろし、7店舗のみの営業となった。このほど北京の華糖ヨーカ堂有限会社の総経理となった成都イトーヨーカ堂有限会社元総経理の今井誠氏は、北京市場の戦略を再調整することにした。北京イトーヨーカドーは衣料品・日用品・食品を隔てていた壁を打破し、総合的な売り場へのモデルチェンジを目指すことになる。今井氏は北京イトーヨーカドーの国見和美元総経理が推し進めた低価格路線を放棄しようとしている。北京商報が伝えた。

北京イトーヨーカドーと成都イトーヨーカドーの業績の間には「天地の差」がある。北京イトーヨーカドーの関係者は、「イトーヨーカドーは北京市場で苦しい経営状況を強いられ、改革の必要があります」と指摘した。イトーヨーカドー北苑店は本日、サプライヤーに閉店説明会を開き、7月15日に消費者に閉店を正式発表する予定である。これで北京イトーヨーカドーの店舗数は8月末に、6店の売り場と1店の食品館に縮小されることになる。

イトーヨーカドーは今年、店舗縮小の流れを維持しつつも、北京市場の拡大を目指している。イトーヨーカドーは1997年に中国に進出し、成都と北京で事業を展開してきた。しかし2008年以降、北京市場の業績が軒並み悪化し、「危険サイン」が出された。イトーヨーカドー中国総代表、成都イトーヨーカドー会長の三枝富博氏は、「2012年に、成都の5店の売上は50億元(約815億6千万円)に達したが、北京の8店(閉店した望京店を含む)は約25億元(約407億8千万円)のみだった」と述べた。

成都イトーヨーカドーは今年5月、この16年で最大規模の人事異動を行った。これは北京エリアの変革の下地と見られている。イトーヨーカドーは初めて中国籍の金暁蘇氏を成都イトーヨーカドーの総経理に任命し、成都イトーヨーカドー元総経理の今井氏を北京に転任させた。任命を受けると今井氏は直ちに北京を訪れることにした。上述した関係者の話では、「北京イトーヨーカドーの経営方針にはすでに変化が生じており、成都市場の経営に類似する戦略を模索し、価値を重視する売り場への転換を進めています。北京イトーヨーカドーはブランド構造の調整だけではなく、プライベートブランド商品の比率を高め、サービスと売り場を重視することになります。これまで分立していた衣料品・日用品・食品の壁をなくし、総合的な売り場に生まれ変わることになるでしょう」と語った。今井氏も、今年の北京イトーヨーカドーの経営目標を発表し、各店舗の売上を5%伸ばすと述べている。

「人民網日本語版」

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