中国、ラストエンペラーを描くドラマの放送開始 取り巻く女性が見どころ

2015-04-16

人気俳優・趙文瑄(ウィンストン・チャオ)や余少群(ユィ・シャオチュン)、羅家英(ロー・ガーイン)、湯鎮業(ケン・トン)などが主演を務める時代ドラマ「末代皇帝伝奇(The Last Emperor Legend)」の放送が13日夜、安徽衛視(衛星テレビ)で始まった。清朝第12代にして最後の皇帝となり、ラストエンペラーと呼ばれる愛新覚羅溥儀の成長や恋愛をテーマに、激動する当時の様子を描いている。同ドラマでは、人気女優の帰亜蕾(グイ・ヤーレイ)や恵英紅(クララ・ワイ)、章婷婷(ジャン・ティンティン)、蒋林静(ジィアン・リンジン)、孫耀琦(スン・ヤオチー)などの役どころにも注目が集まっている。

清の咸豊帝の妃で、同治帝の母・慈禧太后(西太后)を演じる帰亜蕾には、「美しく、スラっと背の高い慈禧を完璧に再現している」との声が上がり、その上流階級特有の気質と不動の権威のオーラが絶賛されている。帰亜蕾は外形だけでなく、同役に求められる断固とした態度など、内面の気質も演じることができるのだ。そんな帰亜蕾は近年、「大明宮詞」の武則天や「漢武大帝」の竇太后など、さまざまな太后を演じてきた。

慈禧太后の姪に当たる隆裕太后は、封建王朝最後の太后で、不幸な生涯を送った。慈禧が結婚を計画するものの、隆裕が皇帝に気に入られることはなかった。愛新覚羅溥儀が3歳の時、隆裕は太后として権力を握 った。しかし、愛新覚羅溥儀が6歳の時に、その座から降ろされた。しかし、「革命の父」と呼ばれる孫中山からは、「女性の聖人」と称された。

そんな隆裕太后を、恵英紅が演じるというのはまさに適役。恵英紅は、アクションシーンを得意とするものの、高い演技力の求められる役を見事に演じ、香港アカデミー賞とも称される「香港電影金像奨」で、主演女優賞を2度受賞している。

愛新覚羅溥儀の側室(第2夫人)だった文繡は、1931年に愛新覚羅溥儀との離婚を成立させた。唯一皇帝と離婚した女性として、文繡は歴史に名を残すことになった。外見が決して美しいとは言えない文繡が、溥儀と結婚、淑妃となり、その後紫禁城を離れて天津の張園に移り、溥儀との離婚を裁判所に申請し、教師となり、再婚するという、波乱に満ちた人生を送ったというのは、まさに伝説だ。そんな文繡を演じるというのは、章婷婷にとって新たなチャレンジとなる。それでも章婷婷は、愛新覚羅溥儀皇帝やその妻である婉容皇后に対する思い、激動の時代における自身の運命を見事に表現。その抜群の演技は、見る人の琴線に触れる。

ラストエンペラーが主役である同ドラマに、その妻・婉容は決して欠かせない。清朝、及び中国末代の皇后だった婉容には、「悲劇」も付きまとった。愛新覚羅溥儀と結婚するものの、その輝かしい栄光が生涯続くことはなかった。確執があった文繡と愛新覚羅溥儀の離婚が成立した後も、婉容が幸福な生活を取り戻すことはなかった。愛新覚羅溥儀は、彼女を嫌悪するようになる。最終的には、中国共産党軍に逮捕され、吉林省延吉の監獄内で病死したといわれる。

そんな婉容を演じるのは蒋林静。「武則天秘史」で王皇后を、「太平公主秘史」で韋皇后を演じた経験のある蒋林静にとっては、婉容の役も楽勝といったところか。

德寧格格は皇室出身であるものの、さらなる進歩を求める探究心ある女性。留学から帰国後、いとこに当たる愛新覚羅溥儀の英語の教師になり、西洋の文化や思想を伝えながら、支える。そして、愛新覚羅溥儀の心を少しずつつかんでいく。ドラマにおいて、愛新覚羅溥儀と接する女性の中で、德寧格格は特別な存在で、愛新覚羅溥儀の親友であると同時に、ラストエンペラーとなった彼の人生に大きな影響を与える。

「人民網日本語版」

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