世界各地のさまざまな「春節ムード」

2016-02-01

春節(旧正月、今年は2月8日)が近付くと、中国だけでなく、海外でも獅子舞や縁日が行われ、お祝いムードが高まる。世界各地のチャイナタウンや商業エリア、さらには美術館などが「お祝いムード」の中心だ。

バンクーバー 最もおなじみの「春節ムード」

カナダ・バンクーバーのチャイナタウンでは毎年、春節パレードが盛大に開催され、パフォーマー1千人以上のほか、5万人以上の観客が集まる。そして、獅子舞や演劇、お祝いムードを盛り上げる演目などに、華人・華僑はにぎやかな故郷にもどって新年を祝ったような気分に浸っている。

チャイナタウンの近くにある中山公園でも、にぎやかな縁日が開催される。伝统の中国民楽、茶芸、民族ダンス、太極拳なども披露され、中国人観光客も「お祝いムード」に浸ることができる。

毎年春節が近付くと、シンガポールの各ショッピングセンターなどは飾り提灯が飾られ、お祝いの言葉が飛び交う。中でもチャイナタウンは特ににぎやかになり、正月用品市場が春節の数週間前から設置され、大混雑するほどの人気となる。また、毎年開催されるライトアップイベントは1カ月以上続き、道路の上に高々と掲げられた飾り灯ろうなどが、夜の街を美しく飾っている。

その他、熱帯のシンガポールならではの春節の雰囲気もあり、「リバーホンバオ」と「チンゲイ・パレード」も特に有名な春節イベントだ。シンガポールの多くの学校や民間団体が東南アジアで最も盛大なカーニバルを開催し、フラワーカーや大頭娃娃、竹馬、獅子舞などのパフォーマンスが披露され、民族を問わず春節を盛大に祝う。また、チャイナタウンでは、旧暦1月15日に「元宵節」(日本の小正月に当たる)を祝うイベントも開催される。

ニュージーランド・オークランドの春節イベントは2つのブロックに跨って行われる。毎年、春節の時間に合わせて、1月末か2月のいずれかの週末に、新年を祝うイベントが開催され、屋外の定期市で花束や贈り物などが販売される。定期市には、各種エンターテイメントイベントや美食、占い、ゲームなども集まる。チャイナタウンに住む住民や観光客にとっては、春節を祝ったり、中国文化に触れたりする絶好の機会となる。

春節期間中に、オーストラリアのシドニーに行くと、忘れられないほどの、街中のにぎやかさや黒山の人だかりを見ることになる。フラワーカーのパレードやダーリングハーバーで開催されるドラゴンボートの試合も大きな見どころとなる。

その他、シドニーハーバーブリッジでも今年2月6日に、春節を祝うイベントが開幕する。干支をテーマにしたちょうちんがシドニーの港を照らすほか、中華料理、餃子の販売、花火、獅子舞が開催される。また、韓国のアイドルグループ・JJCCやBoyFriendも登場する予定だ。

シドニーの各レストランが販売する年夜飯(大晦日の夜に食べる食事)や新年を祝うアウトドアパーティ、水墨画・民間舞踊、広東オペラ、宣紙技術の体験など、家族で参加できるイベントもシドニーで数多く行われる。シドニーでは、春節は単に華人が祝う行事ではなく、現地社会にも浸透している一大イベントとなっていることを感じることができるだろう。

ドバイと言うと、超豪華ホテル・アトランティス ザ パーム ドバイを連想する人も多いだろう。中国には「民は食をもって天となす」ということわざがあり、中国人の祭日に食べる美食に対する期待も高い。今年の春節の期間中、同ホテルのアジアレストラン3店はいずれも、スペシャルメニューを準備する。中国伝統的家屋建築・四合院を模倣して作られている高級中華レストラン「元(YUAN)」は、広東料理と四川料理を提供する。Asia Republicは、中国、ベトナム、シンガポール、タイ、インドネシア、マレーシアなどの名物料理を集め、春節特別メニューを提供する。バイキングのSaffronは、春節の伝统的な美食を含む220種類以上の料理を終日提供しているため、ファミリー向けだ。

同3店はさらに、店の雰囲気に合わせた優雅な飾り付けも用意。春節の雰囲気を高める。同ホテルでは、利用者が目を丸めるほどの、新年を祝う盛大な花火が打ち上げられたことも注目に値する。

「人民網日本語版」

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