昼寝は大変良い習慣で、長く続けることは健康上好ましい。暑い夏に昼寝をすると、体にエネルギーを「充電」することができる。だが、オフィス族の中には、自分の執務デスクにうつ伏して昼寝をする人が多い。この行為は、眼や胸部を圧迫するだけではなく、腰に負担がかかる、脳に血液や酸素が十分に行かないといったリスクが伴う。
●オフィス族の昼休み「デスクうつ伏せ寝」はNG
デスクにうつ伏した格好で居眠りをすることは、健康上好ましくない。デスクにうつ伏して寝る、あるいは座ったまま居眠りをすると、頭部への血流量が少なくなり、目覚めた後、頭がぼうっとする・耳鳴りがする・眼がかすむなど、脳の血液循環不足や酸欠の症状を呈する。昼寝の時間が長ければ、背骨の変形や腰部の疲労の原因となる恐れがある。さらに、手を枕替わりにデスクにうつ伏すと、眼にも圧力が加わり、胸部も圧迫され、呼吸に悪影響が及ぶと同時に、両腕や両手に痛みやしびれが起こり得る。
これ以外に、長い間デスクにうつ伏せで寝ていると、以下のような危害が生じる可能性がある。
1、眼が圧迫され、視力低下を招く
神経内科の専門家は、「デスクに突っ伏して腕枕で寝ると、眼球に圧力がかかり、目覚めた後一時的に目がかすむ場合がある。このような寝方を習慣にしていると、眼圧が上がりすぎて、強度の近視や緑内障などの眼の疾病を誘発しやすい。
2、消化機能にダメージ
デスクに突っ伏して昼寝をすると、消化機能にも悪影響を及ぼす恐れがある。普通の人がお昼ご飯を食べ過ぎた場合、これらの食べ物を消化するのに3時間ほどかかる。昼食後すぐにうつ伏せ寝をすると、胃の消化機能が落ちやすく、胃の膨張感の原因となる。
3、脳の血液循環不足を促進
入眠後、人の心拍数は次第に減少し、各組織に届けられる血液が流れるスピードも遅くなる。脳に流れる血液の量も、覚醒時より減少する。昼食をとると、消化を促進するために、かなり多くの血液が胃腸に集中するため、うつ伏せ寝によって脳に流れる血液がさらに不足し、ついには、眩暈、耳鳴り、足のだるさや痺れなどの症状を呈する恐れがある。
4、呼吸に悪影響
このような姿勢で昼寝をすると、呼吸にもダメージがもたらされる。身体を不自然に曲げるため、スムーズな呼吸ができなくなり、胸郭の拡大・縮小が十分ではなくなり、体内に酸素が十分に行き渡らなくなる。女性の場合、胸を圧迫する姿勢を続けていると、さまざまな心臓疾患や乳腺疾患を誘発する恐れがある。
5、電磁波による皮膚損傷の危険性
専門家は、「電磁波による危害が、すぐに皮膚にダメージを及ぼすことはないが、この種の危害は、だんだんと蓄積されていく。デスクでうつ伏せ寝することを習慣にするオフィス族は、ディスプレイのスイッチはオフにしても、コンピュータ本体からの電磁波を浴び続けることになる。このため、昼寝をする時には、たとえ30分や20分でも、PC本体の電源を切ることを習慣にすべきだ」と指摘した。(編集KM)
「人民網日本語版」2016年4月11日