世界の中国語学習者数、ますます増加中

2016-05-09

「今回、まさかこんなに多くの人が登録するとは思いませんでした。休みがなくなりますね」と、モスクワ国立言語大学孔子学院の中国側院長である王鳳英氏は語る。同孔子学院が受け持つモスクワ地区では、2016年度の最初の中国語検定(HSK)への申し込みが680件以上あった。過去最多だった昨年より30%増加した。2006年にロシアで最初の孔子学院を設立して以来、ロシアでは民間を中心に中国語ブームが起こり、中国語の授業を受ける人々が日々増えている。

同孔子学院のロシア側院長であるセレズネフ氏によると、多数の中国語学習者のうち印象深かったのが、50歳近い主婦だと言う。この主婦は茶芸が好きだったことから中国語に興味を持ち、中国語が好きになった。さらに中国文化も大好きになった。初級クラスから始まって高級クラスまで上りつめ、卒業時にはプロの中国語通訳になった。「中国語には不思議な魅力があって、好きになるとやめられなくなります」とセレズネフ氏は語る。

オーストラリアの首都、キャンベラにある書店。ショーウインドーの最も目立つところに中国語の教科書が置いてある。店員のジョン氏によると、最も売れている本を目立つ場所に置くのだという。ショーウインドーに置かれた中国語教材はとても人気があり、入荷するとすぐに20冊は売れる。

中国をより知ることで中国の政治経済交流を促進させるため、アメリカも中国語教育を積極的に推進している。オバマ大統領が発表した「2020年計画」では、2020年までにアメリカ人学生100万人に中国語教育を行うとしている。アメリカ外国語教育委員会の統計によると、現在、全米の4000か所以上の小学校や中学校で中国語クラスを開設しており、スペイン語やフランス語に次ぐ三番目の外国語となっている。

中国の発展がもたらすボーナスを受け取るために

“一帯一路”計画が推進されるに従い、中国ロシア両国の協力関係はより深いものとなり、ロシア人の中国語人材の需要はかつてなく高まっている。いまどきのサラリーマンにとって、中国語の把握は自分のキャリアにとって重要な道具の1つであり、「昼間どんなに仕事が忙しくても、彼らが授業に出るときは一心不乱にまじめにやっている」。

昨年9月、中国とイギリスで文化交流機構の第3回会議があった。そこで「中英教育パートナーシップの枠組み」が調印された。これにより中英の教育分野での各協力が促進される。その一環で目玉プロジェクトである「中国留学スキーム」と「イギリス未来スキーム」が、イギリス人学生にとっての中国留学の重要なプラットフォームとなった。うち「イギリス未来スキーム」は、イギリス高等教育国際発展戦略にとって重要なものとなっており、2020年までに8万人のイギリス人青年を中国に送り、交流や実習を行っていく。

イギリスメディアは、「もし経済強国となった中国の勢いに適応できなければ他の国に後れを取る。中国語を学ぶことは、中国の発展がもたらすボーナスを受け取ることに等しい」と指摘している。

「中国網日本語版(チャイナネット)」

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