中国気象局によると、台風10号「ライオンロック」は30日夕方に、日本の東北地方に上陸した後、日本海へ抜け、温帯低気圧に変わり、31日早朝に中国の東北地方に入った。温帯低気圧の影響で、中国の東北地方のほとんどの地域や内蒙古(内モンゴル)自治区の東部では31日と9月1日、雨風が強くなると予測されている。京華時報が報じた。

台風があまり来ない東北地方 対策は?
統計によると、中国の東北地方はあまり台風の影響を受けることはなく、1年に平均1度影響を受ける程度だ。
中国気象局台風・海洋気象予報センターの教授級シ二アエンジニアの高■柱(■はてへんに全)氏によると、台風が東北地方を襲うことはあまりないため、対策の面で、東北地方の各省は南方の沿海の省ほど経験がない。そのため、予報や警報の観測によく注意すると同時に、対策を強化しなければならない。
高氏は、「温帯低気圧の影響で、風が非常に強くなり、最大風速が20.8-28.4m/sになる可能性がある。そのため、海上を運行したり、海上で作業をしたりする船舶は特に安全に注意しなければならない。また、東北地方の各市・県は、仮設住宅や建造物、屋外の看板、道路脇に植えられた樹木などの防風対策を強化しなければならない。市民も天気予報に常に注意し、強風や大雨になっている時は外出を控え、外出する場合には看板などにはできるだけ近付かないようにし、落下物などにも注意しなければならない」と注意を呼び掛けている。
その他、温帯低気圧の影響で大雨となり、河川があふれたり、冠水したりするなどの災害が発生する可能性もあるため、対策を強化しなければならない。
「人民網日本語版」



