「中国の民間の遊び集」が刊行 懐かしの遊び2000を紹介

2016-10-26

凧揚げやブランコ、かくれんぼ、コオロギ相撲、石蹴り、鬼ごっこ、綱引き、ドラゴンボートレース、レスリングなどは、多くの中国人にとって、楽しく、温かみのある子供の頃の思い出となっている。このような「懐かしの遊び」が今回、「中国の民間の遊び集」(全8巻)に収められ、図解付きの百科事典の形で刊行された。「絶滅」の危機に瀕している民間の遊びを救おうと、同書の製作には5年の歳月がかけられ、中国の出版の歴史の空白を埋めた。北京日報が報じた。

同書は計450万字で、約2000種類の遊びの生まれた背景やルール、遊び方、歴史、民族や地域による違い、価値と文化的要素などを1500の図を添えて解説。民間の遊びが伝わり、生き続けてきた様子が独創的なスタイルで示されている。

伝統的な遊びが「絶滅」の危機

同書の編集を担当した林継富氏は、「都市化が加快し、高層マンションが庭付きの平屋建ての家に取って代わるようになり、走り回るのが好きな子供たちが小さな部屋に閉じ込められ、民間の遊びも少しずつ消えている。都市が日に日に発展し、旧市街も再開発され、伝統的な遊びが街から急速に姿を消している。バーチャルゲームがゴム跳びやままごと、ジェンズ(羽根蹴りゲーム)などに取って代わっている。中国の民間の遊びは消失の危機に瀕している」と警鐘を鳴らす。

専門家は、民間の遊びは、子供が一つのことにじっくりと専念したり、チームプレイの精神、自信、言語による表現能力などを養ったりするのに役立つとの見方を示し、それら遊びを人々の生活の中、子供たちの中で復活させるよう呼びかけている。(編集KN)

「人民網日本語版」2016年10月26日

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