北京の坑道、2020年までに順次廃坑へ

2016-11-30

北京市内から40キロ余り。周口店鎮の北京原人遺跡に近い長溝谷炭坑が今年、正式に廃坑する。これにより北京市の100万トンに上る石炭生産能力が消えることになる。加えて、80万トンの生産能力を持つ上、門頭区の王平村炭坑も廃坑となり、合わせて180万トンの石炭生産能力が停止される。その結果、北京市の生産量削減の取り組み目標が達成されることになる。これは全国の石炭生産能力削減の取り組みの中でもトップの成績である。2020年までに北京市は、現存する5大炭鉱を順次廃坑にする計画で、その後は北京から炭坑が消える。元代から始まった800年近い歴史に幕が閉じる。

長溝谷炭坑は京煤集団所有の炭坑だ。同集団は北京市唯一の国有石炭採掘企業で、北京市内の炭坑は全て同社のものである。「1949年の解放以来、北京の人々が料理を作ったり、暖を取ったりした石炭は、基本的に京煤集団が採掘したものだ」。同社の歴史は1948年に遡る。北京の石炭発展史において重要な地位を担い、ピーク時には800万トンを生産、従業員数の5.8万人を抱えていた。石炭は北京のほか、天津や河北省でも使用された。

京西五大炭坑は、長溝谷、王平村、木城●(●=木へんに間)、大安村、大台の炭坑からなる。今年、長溝谷炭坑、王平村の炭坑が順調に廃坑となり、180万トンの生産能力が停止された。残りの3つの炭坑も2016年から2020年にかけて順次廃坑となる。京煤集団は企業内部で、配置転換、条件に合った従業員への早期退職、労働契約の終結や話し合い、

北京市西部の生態環境育成地区に位置する京煤集団は、豊富な土地資産を持っている。どの炭坑にも700~800畝(1畝=6.667アール)の工業広場がある。京西炭坑が徐々に廃坑になるにつれて、これらの地区は総合不動産開発がなされ、産業のモデルチェンジや資源の再利用が進むことになる。

チャイナネットより

北京旅游网

モデルコース
人気おすすめ