上海市の独身男性が恋愛相手に求める要素は「外見」、女性が相手に求める要素は「性格」-こんな調査結果が、上海市婦女児童指導服務中心などが10月31日に発表したアンケート「上海単身青年的婚恋調査」で明らかとなった。恋愛経験と職業の間に大きな相関関係があることもわかっている。
アンケートは上海在住の独身の若者1800人の恋愛・結婚に関する状況を調べたもので、最終的に1512人から回答を得た。男女同数に回答を求めたが、回答者の男女比は3:7と偏り、恋愛・結婚に関して男性よりも女性が強い興味を持っていることがうかがえた。回答者のうち上海戸籍者は58.8%。
男性が女性に求める要素として最も多かった回答は「外見」。2位以下に「性格」「生活習慣の一致」「年齢」「家庭環境」が続いた。女性が男性に求める要素では、「性格」「外見」に次いで「経済条件」が3位となり、「将来性」「生活習慣の一致」までがベスト5となった。
うち「性格」については、男性の72.41%、女性の88.2%が「コミュニケーション能力の低い相手は受け入れられない」と回答。特に女性からの「趣味のない真面目なだけの異性とは付き合いたくない」との意見が目立った。
コミュニケーションの重要性は、職業別の恋愛経験の差にも表れているようだ。日々、不特定多数の人とのコミュニケーションが求められる受付・カウンター業務に従事する若者の80.96%が「恋愛経験2回以上」と回答し、うち14.29%は「4回以上」だったのに対し、比較的コミュニケーション機会の少ない技術・研究職の若者の60.83%は「恋愛経験1回以下」で、うち15.83%は「経験なし」と答えている。
相手の対象年齢については、独身男性の7割が、恋愛・結婚相手の年齢は自分と5歳差以内までと考えている一方、女性の過半数は5歳以上の年齢差でも受け入れられると回答した。
また、結婚相手を選ぶ際に相手の出身地を気にするかという質問には、77.18%が「気にする」とし、上海人の77.39%は「相手も上海人を希望する」と答えた。同様に、華南、西南、香港マカオ台湾地区出身者の約半数が南方出身者を希望し、華北、東北、西北出身者は北方出身者を希望する傾向が見られた。
そのほか、夫婦が離婚に至る原因は何だと思うかという質問には、90.87%が「価値観の相違」を挙げ、恋愛感情に悪い影響を及ぼす要素として「趣味の違い」を挙げた人も22.55%いた。出会いの方法としては、「学校・仕事などでの偶然の出会い」「家族・友人からの紹介」が依然として主流だったものの、「お見合いサイト」「出会いアプリ」のほか、「テレビのお見合い番組」との回答もあった。