中国、動物と植物

2017-06-16

中国は世界で野生動物の種類が最も多い国の一つで、脊椎動物だけでも6266種あり、そのうち陸生脊椎動物は2404種、魚類が3862種で、世界の脊椎動物種類総数の約10%を占めている。ジャイアント・パンダ、キンシコウ、華南トラ、ミミキジ、タンチョウヅル、トキ、ヨウスコウイルカ、揚子江ワニなど100余種の中国に生息している貴重な稀少野生動物は、世界でもよく知られている。毛に白黒の色が交じっている哺乳動物—─ジャイアントパンダは、体重が135キロに達するものもあり、柔らかい竹とタケノコをエサとし、現在1700余頭しか残っておらず、きわめて貴重な動物であるため、世界で野生動物保護のシンボルとなっている。タンチョウヅルは胴体の長さが1.2メートル以上に達するものもあり、体中が白い羽で覆われ、頭のてっぺんに真っ赤な皮膚が見える。タンチョウヅルは東アジア地区では「長寿」のシンボルと見なされている。ヨウスコウイルカは世界でわずかしか残っていない2種類の淡水クジラ類の一種で、1980年に、オスのヨウスコウイルカが長江で初めて1頭捕獲され、世界のイルカ類研究者たちはそれに極めて大きな興味を示した。

中国はまた世界で植物資源が最も豊かな国の一つであり、高等植物だけでも3万2000余種類ある。北半球の寒帯、温帯、熱帯の植生の主な植物は、中国でほとんど目にすることができる。木本植物は7000余種あるが、そのうち、高木は2800余種で、メタセコイア、ミル、銀スギ、スギ、キンセンマツ、タイワンスギ、フッケンカシワ、ハンカチノキ、杜仲、喜樹は中国特有のものである。高木のメタセコイアは、地球上の古い稀少貴重植物の一つと見なされている。キンセンマツは長江流域の山間地帯に生長しており、短い枝に葉が密生し、葉は銅貨のような形をしており、春と夏は緑色を呈し、秋になると黄色になり、世界の五つの園芸用貴重樹種の一つである。食用植物が2000余種もあり、薬用植物も3000余種あり、そのうち、長白山の人参、チベットのサフラン、寧夏回族自治区のクコ、雲南省と貴州省の三七ニンジンなどは、いずれも貴重な漢方薬材である。花卉植物の種類もきわめて多く、「花の王」と言われるぼたんは中国固有のもので、大らかかつ華麗で、花の形と色が鮮やかで美しく、中国の「国の花」の一つと見なされている。

新華網

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