▲故宮について
「故宮」は1987年にユネスコによって『世界の文化遺産』に登録された。正式名は「故宮博物院」、または「紫禁城」。現存する世界最大の木造建築群である。敷地面積は72・5万平方メートルで、東京ドームおよそ15個分。この広大な敷地は中国最後の二つの封建王朝、明・清の皇居として使われ、500年間の間に24人の皇帝がここで暮らし、国を治めた。

明の時代は一度焼却したが、清の時代に再建され、修築を重ねて今に至った。建物自体が文化財として一般公開している。さらに数多くの国宝がこの中に保存され、展示されている。明・清の時、故宮は北京一高い建物として皇帝の権威を示していた。ここでは、即位・成婚など皇室にとって重要な式典のほか、古代文人にとって一番重要な科挙最高試験も行われた。

大きな城は「外朝」と「内庁」に分かれ、皇帝の仕事と暮らしの場にもなっていた。「外朝」の中軸線には大和殿、中和殿、保和殿といった高い建築物があり、皇帝はここで大臣と面会し、国家権利を行使した。「内庁」には乾清宮、交泰殿、坤寧宮といった宮殿があり、皇后と妃らはここで暮らしていた。
今の故宮は博物館として、毎年多くの観光客が訪れる。四季に渡り風景が変わる。展示品はいずれも皇室で使われた品々で、当時最高の技術が詰まっている。美しい風景、貴重な文化財、長い歴史が感じ取れる建物、その故宮の全貌を探ってみよう。
▲営業時間一覧
・オンシーズン 4/1-10/31
8:30 チケット発売/入館受付開始
16:00 チケット販売停止(鐘表館・珍宝館も含み)
16:10 入場受付のしめきり
17:00 閉館
・ローシーズン 11/1-3/31
8:30 チケット発売/入館受付開始
15:30 チケット販売停止(鐘表館・珍宝館も含み)
15:40 入場受付のしめきり
16:30 閉館
・休館日:月曜日 ※7/1~8/31の夏休みシーズンと祝祭日を除ぐ
▲交通情報
故宮博物院「午門」(※観覧客の入り口だけとして使われている)
駅名:「天安門西」
バス:1、120、2、52、59、82、99、夜1、夜2、夜17番、観光1線、観光2線
地下鉄:一号線
・空港から故宮へ
一番安いルート:4元/一人、所要時間:2時間超
①空港バス「中関村行き」に乗り、「小営(恵新西街)駅」に下車。
②「恵新西街北口駅」に地下鉄5番線の「宋家荘行き」に乗り換える
③「東単」駅に下車、駅内乗換え。
④地下鉄1番線の「林檎園(中国語表記:苹果园)行き」に乗り換える。
⑤「天安門東」のA西北出口から出て、1キロ歩くと着く。
最短ルート:29元/一人、所要時間:1時間40分ぐらい
①T3ターミナルで「空港線」に乗り、「東直門駅」で下車。
②500m歩き、地下鉄「東直門駅」で地下鉄2番線(内回り)に乗り換える。
③「建国門駅」で駅内乗換え、地下鉄1番線「林檎園(中国語表記:苹果园)行き」に乗り換える。
④「天安門東」のA西北出口から出て、1キロ歩くと着く。
<文・そんそう>



