作家郁達夫が見る、北京・「古都の秋」

2017-10-27

度々振る秋雨の後、北京は秋の気配がますます濃くなります。香山の紅葉、釣魚台の銀杏、西山の虫のさざめき、玉泉山の月夜、潭柘寺の鐘の音は北京の秋に独特な魅力を添えます。その風情は老舎、郁達夫などの文人達が多くの北京の秋を讃える名文を残したほどです。

▲郁達夫が見る「古都の秋」

秋の午後、北京の旧街区の胡同の中を歩き回ると、素朴で独特な胡同文化の息吹が感じられます。色がまだらな木門や古めかしい壁が歴史の重みを訴えています。また、胡同の中に点在する古い白塔寺や魯迅博物館、梅蘭芳旧居などの名勝旧跡に出会うと、まるでタイムスリップしたような気持ちになります。

作家・郁達夫は幼い頃から江南水郷で生まれ育ちましたが、その後北京で暮らし、古都・北京の秋に魅了され、有名な散文「故都の秋」を書きました。「朝起きてから、濃いお茶を立て、庭の中に座り、あの高く青い空を眺め、飼っている鳩が青空を飛びまわり、翼に付けられた鳩笛が立てる美しい音が聞こえる。エンジュの木の下に木の葉を通して撒き散らしてきた光を一筋一筋数えたり、崩れ落ちた壁から頭を突き出した朝顔の青い花を静かに見たり、秋の気配を自然に楽しむことができる)」。

「中国国際放送局」より

中国国際放送局

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