中国の成人式はどんな感じ?

2018-01-15

2018年を迎え、みんな今年こそはいい年でありたいと願います。日本では1月の第2月曜日が成人の日で、二十歳の若者たちが大人の仲間入りをします。一方、中国の成人式はどのように祝うのでしょうか?

中国の成人式の過去と現在

小さい頃は、誰もが早く大きくなるのを心待ちにして、大人になった自分を想像したことがあるかもしれません。また、一生に一回のイベントとして、心に残る成人式に憧れるでしょう。

中国では成人式は紀元前1000年の西周時代から17世紀の明の時代まで数千年続いていました。男の子は20歳になると、成人の証である、冠をつけていました。これは「冠礼」と言われ、冠礼を受けた後、結婚することが許されます。一方、女の子は15歳になると、「笄礼」を行います。笄とはかんざしのことで、笄礼は髪を上げてかんざしを差す儀式です。「笄礼」を終えた女の子は結婚できる成人として認められます。しかし、残念ながら、この数千年も続いた成人式は清の時代に廃止されました。

ところがここ数年、成人式は様々な方法で徐々に行われるようになっています。中華人民共和国の民法通則によりますと、18歳以上の公民を成人としています。そのため、多くの高校では卒業前に高校三年生向けの成人式を行います。成人式は学校によってそれぞれ異なります。古代漢民族の衣装を身に付けて、昔の成人式の礼儀作法をしたり、自転車で数十キロ移動して沿道の名勝を見学しながら、成人の独立と責任を体験することもあります。また、養老院へお年寄りを見舞いに行って成人としての心構えを学ぶところもあります。

成人の洗礼

成人式は世界各地にもありますが、その儀式はそれぞれ特徴的です。ペルーの若者が直面する成人式の試練は、高さ8メートルの切り立った崖から飛び降りることです。臆病者なら、きっといつまでも大人になることはできないかもしれません。また、カナダのアメリカインディアンの若者は、成人式で生きたトカゲを丸呑みしなければならないということです。これらの成人式はいずれも若者たちが自分自身で試練を乗り越える決心を試すものです。

人生の大きな節目を迎える少年少女にとって、この世界には多くの未知の領域が待っています。だからこそ、未来に向かう若者たちにとっては魅力あふれる世界です。さなぎが美しい蝶へと生まれ変わり、軽やかに飛び上がると同時に、風雨の洗礼を受けなければならなりません。卵からかえるウミガメは殻を破って、広々とした海の中を自由に泳ぎまわると同時に、海の世界の様々な危険に対応しなければなりません。成人式は若者たちがより素晴らしい自分を迎えるために、気持ちを改めて飛び込んでいくことなのかもしれません。

18歳の旅立ち

多くの人は、おそらく自分の18歳の時のことをよく覚えているでしょう。18歳の記憶の中には、いつも青春の涙と誇りが溢れていることでしょう。中国の若手人気作家・韓寒は2012年に湖南省衛星テレビ局の「18歳成人式」という番組で次のような話をしています。

彼は「青春は遠くへ出かける旅である。自分の子供時代、自分の少年時代からますます遠くへ出かける旅だと思う。この世界はあなたの予想と全く違い、とても孤独で、周りに押しのけられると感じることもある。僕はこれらの問題を解決する方法は自分が愛するものを絶えず求めることにあると思う。僕は旅行や文学創作、レース、サッカーが好きで、これの趣味は僕に人生の目標をもたらし、徐々に僕にある技能を身に付けさせるようになる。実は、どこへ行くかが大事なことではない。大事なことは自分が好きなことを見つけたら、諦めないで、人に笑われても気にせずに頑張ってやっていくことだ」と話しました。

「中国国際放送局」より

中国国際放送局

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