24時間営業のセルフトレーニングジムが北京で話題に

2018-01-19

スマホにアプリをダウンロードし、会員登録をして、オンライ決済をすれば、QRコードをスキャンして中に入ることができるセルフ式トレーニングジムが北京で話題となっている。人民日報海外版が報じた。

ここ数年、24時間利用可能なセルフ式のトレーニングジムが中国の各大都市で登場している。新しいコンセプトのトレーニングジムの登場により、筋トレや運動が好きな人にはより多くの選択肢ができ、便利になっている。しかし、とても斬新なサービスであると同時に、24時間営業のトレーニングジムには、多くの人を心配させる課題も残っている。

自分の好きな時に利用できるセルフ式トレーニングジム

1月12日夜10時、北京平安国際金融センターにあるトレーニングジム「楽刻運動」では、まだランニングマシンでランニングをしている人のほか、トレーニング器具を使っている人も数人いた。

24時間営業でいつでも好きな時にトレーニングをすることができるため、残業が多いサラリーマンにとっては、とても魅力ある施設となる。従来式のトレーニングジムなら営業時間があり、その時間内に行くというのは難しいというサラリーマンも多い。

実際に微信(Wechat)か専用アプリを使って登録してみると、一定の料金を払うとすぐにトレーニングジムに入って利用することができた。従来式のトレーニングジムと違い、24時間営業のトレーニングジムは、1回ごとに料金を払うことができ、利用者は必要に応じてトレーニングに来ることができる。

便利に利用できるほか、24時間営業のセルフ式トレーニングジムには、各種トレーニング器具が揃っており、フィットネスプログラムやパーソナルトレーニングなど従来のトレーニングジムと同じサービスも提供している。興味のあるプログラムがあれば、スマホを使ってオンライン予約することができる。

便利な場所にあり料金も手頃

便利な場所にあるというのもセルフ式トレーニングジムのメリットの一つだ。その平均敷地面積は200—400平方メートルと、従来式のトレーニングジムの10分の1だ。そのため、セルフ式トレーニングジムは、コミュニティやビジネスエリアにできるだけ近い場所など、比較的場所を問わずに設置することでき、多くの人は近所でトレーニングをすることができる。

その他、従来式のトレーニングジムなら、会員制で1年分として数千元(1元は約17.2円)を払わなければならないことも多い。また、初心者にとっては「継続」が最も難しく、途中でやめてしまうという人も多い。取材では、セルフ式トレーニングジムなら、1回ごとに料金を払えるカードと有効期限が比較的短い会員カードがあることが分かった。前者は、「体験」が目的の人向きで、後者はトレーニングが習慣になっている人向きだ。例えば、「楽刻運動」の北京や上海などでの料金は1ヶ月199元(約3400円)。山東省済南市などの都市なら1ヶ月当たり99元(約1700円)だ。

安全性の問題は解決が必要

セルフ式トレーニングジムが人気になるにつれ、多くの企業が同分野に参入している。例えば、「楽刻運動」は中国全土に約300店舗、「Liking fit」は200店舗を設置しており、「超級猩猩」は今年、100店舗オープンさせる計画だ。

セルフ式トレーニングジムが人気になるにつれ、課題も浮き彫りになってきている。うち、安全性が最も大きな課題だ。

取材では、ほとんどのセルフ式トレーニングジムには、入り口が1ヶ所しかなく、セキュリティー対策が弱く、監視カメラも室内全体を捉えることはできていなかった。利用者の多くは、深夜にトレーニングをするには、安全性が心配と声を揃えた。

また、専門のトレーナーやスタッフが少ないため、利用者がトレーニング中にケガをするなどの事故があっても、すぐにサポートや救助を得るのが難しい。

その点について、あるセルフ式トレーニングジムの経営者は、「安全性に関して、当店では利用者に、他の人と一緒にトレーニングをするよう勧めているほか、店内に自分のレベルに合ったトレーニングをするよう促す張り紙をしている」と説明し、「あまり使ったことがないトレーニング器具を使う場合は、予約したうえでトレーナーに教えてもらい、ケガをすることがないようにしなければならない」と注意を呼びかけた。

夜間にトレーニングをする人が増えるにつれ、「深夜のトレーニングは健康的なのか」というのが、多くの人の議論の的になっている。専門家は、「深夜のトレーニングは、伝統的な健康理念とはマッチしない。本来体を休めるべき時間は、激しい運動をするのには適していない」と指摘している。

「人民網日本語版」より

人民網日本語版

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