中国の四字熟語とその由来・「礼尚往来」

2018-06-12

日頃のお付き合いには贈答やもてなしも大切だということを示す言葉です。何かをもらったら、必ずお返しをします。

日本人はこの面でとても律儀ですよね。中国人の私から見てみますと、時々返してくれるのがあまりにも速いので、かえって「面倒くさい。贈らなければよかった」とでも思ってしまいます。

それは日本人独特のこだわりなのかもしれません。深い意味はありませんが、礼儀として、社会的通例に従って、きちんとお返しをすることがあります。

一方では、そんな律儀な日本人と対照的に、中国人はすぐにお返しをする習慣がないようです。付き合いは長いので、次のタイミングでお祝いなどを贈ればいいと思ってますね。でも、おもてなしや金銭の面では、しっかりと、「礼尚往来」のルールを守っています。

日本では友人との食事などは、割り勘で支払うことが多いのですが、中国では誰かが全員をご馳走する、おごる形が多いです。そして、次回また集まるとき、別の人がお金を払うということです。この間、誰々さんにご馳走してもらった。次回、私が何とかしなくちゃ。。。と思いますので、友達との集まりが大きくなり、自然と人間関係がスムーズになります。

「贈答」、ものを贈ったり、送り返したりするという考え方は、日本人でも中国人でも共通していますね。やはり、「往来」、送り返しなどがなければ、贈るほうも気まずくなり、「礼儀」が成り立たないんでしょうね。

「中国国際放送局」より

中国国際放送局

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