少数民族の風習・イ族

2018-06-05

歌と踊り好きなイ族

中国西南部の雲南省に暮らす花腰イ族はイ族の別系統の民族で、彼らはみんな歌も踊りも上手で、その中にはイ族の大昔の伝説が残されています。

昔々、洪水が起きて、多くの村が水に呑み込まれ、アプドムという若者しか生き残りませんでした。この若者はその後、イ族の先祖になったとされていますが、当時、彼は大きな木を掴んで、洪水から助かりました。洪水後の見渡す限り荒涼としている光景を見て、激しく泣き涙を流しました。

神様は彼の境遇にとても同情し、美しい天女を遣わせました。彼女は下界に降りてきて彼を救い、そしてアプドムと結婚し、大きなカボチャを産みました。この大きなカボチャはまもなく二つに裂けて、沢山の男の子と女の子になりました。天女は花と葉っぱで子供たちに服を作り、歌と踊りを教えました。子供達はみな話せる時には歌を歌い、歩ける時に踊れるようになっていたそうです。

その後、男の子たちはアプドムに付いて畑仕事を学び、女の子たちは天女に刺繍を学んで幸せな暮らしを送りました。イ族の人々にはこのように代々伝えられてきています。

「中国国際放送局」より

中国国際放送局

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