映画史家・四方田犬彦さんに聞く(上)

2018-06-19

比較文学者で、映画史家の四方田犬彦さんにお話を伺います。

この1月に、四方田犬彦著『日本映画史100年』(集英社新書 2000年)の増補版『日本映画史110年』(同 2014年)が中国で翻訳出版されました(新星出版社、翻訳:王衆一)。これを記念するため、四方田さんはこの春、招きに応じて中国を訪れ、北京や西安などで講演会や交流会を開きました。北京で二日にわけて開かれた講演・交流会では、四方田さんは21世紀以降の日本映画、日本のアクション映画などをテーマに、映像を交えながら中国の映画愛好者に紹介し、来場者の質問に答えました。

北京での交流会が終わった後に、四方田犬彦さんにインタビューさせていただき、その内容をお届けします。

今回の番組では、四方田さんに子ども時代の映画鑑賞体験、中国の第五世代監督の映画との出会い、シルクロードのスタート地点である西安での見聞に続け、『日本映画史110年』など一連の映画史著書の執筆によせた思いを伺います。

インターネットやデジタルメディアが普及した今では、映画の見方にも様々な変化が生じています。しかし、四方田さんはイタリアのオペラの歩んできた歴史を引き合いに、「決して悲観的思うことはない。どんな時代でも、映画館はきちんと残る」ときっぱり言いました。

詳しいインタビューはこちらからお聞きください。~映画を学問の一つに~映画史家・四方田犬彦さんに聞く(上)~

【プロフィール】

四方田 犬彦(よもた いぬひこ)さん

比較文学者、映画史家。

専攻は比較文学、映画史、漫画論、記号学。

1953年大阪府箕面生まれ。東京大学で宗教学を、同大学院で比較文学を学ぶ。エッセイスト、批評家、詩人。文学、映画を中心に、多岐にわたる今日の文化現象を論じる。明治学院大学、コロンビア大学、ボローニャ大学、テルアヴィヴ大学、中央大学(ソウル)、清華大学(台湾)などで、映画史と日本文化論の教鞭をとった。

著書は140冊に及び、この中の4冊が中国で翻訳出版。うち、『映画史への招待』でサントリー学芸賞を、『モロッコ流謫』で伊藤整文学賞を、『翻訳と雑神』『日本のマラーノ文学』で桑原武夫学芸賞を、『ルイス・ブニュエル』で芸術選奨文部科学大臣賞を受けた。詩集に『人生の乞食』『わが煉獄』が、訳書に『パゾリーニ詩集』他がある。

「中国国際放送局」より

中国国際放送局

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