日本では小籠包が簡単に食べられますが、実は中国には小籠包と似ていますけど、すこし違う「小籠包の友」的なグルメもあります。その名は灌湯包と水煎包、いずれも「包」が入っています。今回はこの二つのグルメが食べられる名店をご紹介しましょう。
第一楼
「第一楼」は北京の地安門大街に位置する有名な老舗で、「灌湯包(スープ入りの小籠包)」がここの看板メニュー。入り口には縁起のいい言葉が書いてある「対聯」が張られ、ショーウィンドウには店の歴史が詳しく記載されています。
風味豊かな灌湯包は、中国・開封市の名物料理の一つで、中身には餡とスープが同時に入っています。通の間には「窓開き、スープ飲み、そうしたら口中に香りがいっぱい」という灌湯包を食べる時のきめ台詞もあります。

また、ここのメニュー展開もとても豊富で、エビ灌湯包、豚肉灌湯包、八珍精進小籠包、三結義小籠包などいろいろと選択肢があります。灌湯包を食べるには、一口噛んで中のスープを吸うのがお決りです。豚肉灌湯包を噛み、中のスープをスプーンに注ぎ、一口飲むとほんとに最高!新鮮なエビ灌湯包には、なんとエビが丸ごと入っています。あまりにも美味しくて、次々と追加をお願いしちゃいます。
さらにうれしいことに、第一楼には灌湯包だけではなく、キクラゲとヤマイモの炒め物、旬の野菜炊き合わせ、山椒とレンコンの漬物などもあり、ぜひ試してみてください。
<INFO>
住所:北京市地安門西大街6号
翡翠金湯
「翡翠金湯」は北京の人気ショッピングセンターである「ソナラ」の東にあるフードコーナーの一階の裏にある店です。店全体は清潔感があり、開放式なキッチンで料理をしている料理人さんの姿も見られます。また、店内には赤い灯篭、木製のテーブルと椅子がいかにも中国っぽい雰囲気を作っています。

ここのおすすめメニューは「水煎包」にほかありません。黄金色に焼き上がった水煎包、さくさくした皮を噛んで餡の姿が現れ、春雨の入った餡がおすすめで、柔らかくてもちもちした春雨に肉、さらに歯ごたえのある皮を加えると、美味しさがこの上ないです。
もう一品おすすめなのは人参とムラサキキャベツで作った料理。その場で蒸しあがったもので、ニンニクとごま油をつけて食べるのが一般的です。色とりどりの旬の野菜の炊き合わせもおいしく、あっさりした人参とムラサキキャベツのほかに、ニンニクの香りもあるので、最高な味です。興味のある方はぜひ行って食べて見てください。
<INFO>
住所:北京市復興路69号中鉄ビルC座1階



