北京・故宮博物院へ行く前に、特別展示館の見所をチェック!

2019-02-26

北京観光のおすすめスポットと言ったら、必ず上位に来るのは故宮博物院でしょう。「紫禁城」としても名高く、北京で観光するならここだけは絶対に外せないといっても過言ではありません。それでは、この故宮にある特別な展示館をまとめて皆さんに紹介しましょう。

陶磁器館

過去には、中国といえば陶磁器というイメージが根強かったです。「中国」の英語表記は「CHINA」で、この英単語のもう一つの意味は「磁器」です。言葉の意味からも両者の関係が伺えます。

遥か一万年前、この大陸で生活している祖先はもう陶器を作り始めました。そして、今から三千年前、商の時代では簡単な陶磁器も焼けるように技術は進歩しました。それからますます発展し、今からおよそ千八百年の漢の時代になると、ちゃんとした陶磁器も作れるようになりました。

以降、紅陶や彩文土器から始め、三彩、白磁、青磁、青花、五彩などの華麗な器を作り出し、世界の陶磁界をリードしてきました。高い技術が評価さら、世界各地からの注文も殺到。フランス皇室はこぞって中国の陶磁器を使い、自分の地位と財力を昂じていました。

故宮博物院の「陶磁器館」では、収蔵されている四十万件の陶磁器の中から、選びに選べた四百件を公開し、どれも中国を代表するといっても過言ではない宝です。また。時代の流れの順で展示し、その美しい造形や色彩を鑑賞するだけではなく、製陶技術の発展や違う時代における美への理解や好みも分かります。興味のある方はぜひ行って見て下さい。

鐘表館

中国では清の時代から、宮廷の中は従来ある時計を機械の置時計に大量に切り替え、そのためここ故宮博物院の収蔵品の中では、中国製の時計だけではなく、フランス、イギリス、スイスなどの国から精巧で美しい置時計がたくさん展示されています。中国内では広州、蘇州あたりが時計製造に長けていて、多くの品はここから皇帝と宮廷に献上されました。国外では、イギリスから送ってきたものが一番多いです。

時計が持つ「時間を知らす」という役割だけに留まらず、装飾品の一つとして皇室のメンバーに愛され、より珍しいものを集め、互いに競っていました。大きな置時計には絢爛豪華な装飾が施され、参観客を魅了します。また、時計の指針の動きで装飾した人形が動き、まるで紙芝居のように一つのストーリーにもなります。昔の技術が高度に発展していたことが伺えます。

青銅器館

中国の青銅器時代は約紀元前十七世紀初から始まり、千五百年も続きました。鉄器も技術の発展で後で使われるようになったが、鉄器に代わることなく青銅器は一種のしきたりで使用しました。当時では、青銅器は貴重なもので、地位のある人だけが使えます。青銅器の大きさや重さは地位や財力の象徴ともなりました。

そのほか、楽器や兵器にもよく青銅を使い、広大かつ精緻を尽くしたこれらの青銅器は今になってもその高い芸術性で賞賛されます。故宮博物院にはおよそ一万五千件の青銅器が収蔵され、先秦時代の青銅器だけで千六百件近くあります。この「青銅器館」は青銅器の歴史を通して、中国皇室の文化も紹介してくれます。

彫刻館

故宮博物院にある彫刻館は「慈寧宮」にあり、展示品の種類によって五つのスペースに分かれます。展示面積は1375平方メートルで、総展示数は四百件を越えています。中には陶俑、仏像、画像磚がメインです。

陶俑は戦国時代から明に渡り、技術がますます進化し、秦の兵馬俑はその代表だが、数で言うと、漢と唐の時代が多いです。陶俑を年代順に見ると、各時代において彫刻の技術や審美の変化が分かってきます。また仏教の影響で、仏像や仏教関連の彫刻品もここでは見られます。

あまり聞いたことのない「画像磚(がぞうせん)」というのは、煉瓦に下書きをしてから粘土で形を整え、彫刻をしてから焼かせたものです。形により、方形煉瓦と条状煉瓦に分類できます。今、故宮の公式ホームページでは、3D技術を使い、インターネットを通して彫刻館の中の様子も見られます。

珍宝館

故宮博物院にあるこの「珍宝館」は、清の宮廷珍宝を展示されています。大きな祭典や皇室の日用品など、高級な品々ばかりです。

最上級の金、銀、玉、真珠をふんだんに使い、豪華で細部にも精巧な造りで、時間が経っても当時の工芸技術の高さが分かります。古代王妃のアクセサリー、こだわりのある部屋のインテリア、日用品まで豪華な造りで、昔の皇室の贅沢な生活ぶりを現しています。

書画館

中国の書画はその墨と水が作り出した独特な雰囲気で世界多くの人に愛されています。墨の濃淡、また色合いの微妙な違いで、まったく違う世界観を出します。そして時代の流れにつれ、各時期違う書体で表現した書の名品も収蔵品として人気は高いです。故宮博物院では、これらの書画を展示している「書画館」があり、数多くの古代書画が収蔵、展示されています。晋や唐の時代の善本古書から、明や清の時代の代表的な書画家の作品など、違う時代における書体、書き方の変化が見られます。

書画が表現する高い芸術性だけではなく、より長く保存できるようにきれいな「装裱」も見所の一つです。違う作品によって、装裱の材質、柄、色合いも変わります。古くから「装裱は書画の命」という言葉のように、紙や布にある書や絵は、美しい装裱をしてから本当の芸術品になります。故宮に収蔵している絵画、壁画、版画、書道作品などは十四万件を超え、その中から選びに選んだ名品だけが展示されています。中には国宝とされる国外不出の名宝も多く、ここ故宮博物院の書画館だけが見られます。

文・北京旅行網

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