アジア各国、中秋節には何を食べる?

2019-09-15

中国人ならば、中秋の美食と言えば伝統的な月餅を思い出すだろう。中秋節を祝うのは、中国だけではない。アジア諸国はそれぞれのやり方で満月を祝い、異なる食べ物を食する。しかし各国は月餅を食べずに、何を食べるのだろうか?

韓国と朝鮮のソンピョン

朝鮮は中秋節を「秋文節」、「秋夕」、「嘉徘」と呼び、元旦・寒食・端午と合わせて4大節句にしている。彼らはソンピョン(松餅)を各家庭で作り、おすそ分けをする。

ソンピョンは半月形で、米の粉を使い、小豆や栗、棗などを餡にする。蒸す時に松葉を敷くため、この名で呼ばれる。もち米、松の種、栗、棗、はちみつを使った八宝飯を食べる場合もある。夜は月を愛でながら、綱引きや相撲の試合、歌と踊りのショーを行う。女性はブランコ遊びをする。

同じ朝鮮半島に位置する韓国は、中秋節を「秋夕節」と呼ぶ。秋夕は韓国で最も重要な祝日の一つで、旧暦8月14日より全国が3連休に入りこの日を祝う。韓国の「秋夕節」では、祖父母の家に集い、祖先に祈りを捧げ、一家で踊りをし、月を愛でるのが最も重要な行事だ。女性は美しい伝統衣装を身にまとい、古い踏み板の遊びをする。

韓国にも独特な中秋節の食べ物がある。それは隣国の朝鮮と同じソンピョンだ。

日本の月見団子

日本人は中秋節を「お月見」と呼ぶ。お月見の日になると多くの住民が民族の特色あふれる服を着用し、詩を詠み、子供も年寄りも神輿を引く。子供たちはすすきを集め家に飾り幸福を迎える。夜になると一家で庭に集い、果物や団子などを月の神に捧げてから、みんなで分けて食べる。月を愛で、老人の月に関する神話に耳を傾ける。

中国人が中秋節に食べる月餅とは異なり、日本人が月を愛でる時に食べるものは「月見団子」(もち米で作った白い団子)と呼ばれる。この月見団子は、中秋節になると百貨店、スーパー、和菓子店で売られる。近年は甘いあんこなどの餡が月見団子に使われ、味が改良されている。

タイの寿桃

タイ人は中秋節を「祈月節」と呼ぶ。旧暦8月15日の夜を迎えると、各家庭はサトウキビでアーチ状の門を作り、老若男女そろって月に祈りを捧げる。卓上には中国の民間の言い伝えにある、生き生きとした「八洞神仙」が祭られる。卓上には「寿桃」や月餅などの美食が並べられる。タイの言い伝えによると、八仙人は中秋節に寿桃を持ち月の宮殿に赴き、観音様の長寿を祈る。

しかしタイには多くの華僑が住んでいるため、月餅が売られている。特にドリアンを餡にした月餅は、中国ではなかなかお目にかかれない。

中国網日本語版(チャイナネット)

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