仏教の彫刻がたくさん、居庸関観光で見逃せない「雲台」

2020-06-27

前にも紹介しました北京の居庸関にある「雲台」、今回その雲台についてさらに掘り下げましょう。

雲台の下部の洞窟の内側と外側に美しい浮彫があります。内の壁には曼荼羅、十方仏、四天王が彫られています。曼荼羅は仏教で「壇場」或いは「道壇」の意味があります。また、天井には仏の地位が最高だということを象徴する曼荼羅の模様が五つ彫られ、いずれも仏と菩薩の像も彫られています。それに、斜面には三世如来の座像が10体き刻まれています。それぞれは、随応、顕聖王、善滅諍傲、宝身光輝、善滅魔障、不回吉祥輪、宝傘勝、随引菩提、無畏滅冥、初慈決疑です。十方仏は皆優しい顔をし、袈裟を被り、仏座に落ち着いて座っています。大仏の周りに102の小仏が彫られ、それで菩薩像も加えて門洞内の壁には1060体の仏像が彫刻されています。そして、門洞の四隅には高さ3メートル、幅4メートルの仏教の四天王の坐像が彫られています。四天王はそれぞれ、東方の持国天、南方の増長天、西方の広目天、北方の多聞天です。また、天王の左右には二人の神将が立っています。天王の彫刻は生き生きとして、立体感がとても強いです。

四天王像の間にはそれぞれ、サンスクリット、チベット、ウイグル、パスパ、漢、西夏の6種類の文字で刻まれる『陀羅尼経』、またサンスクリットを除いた5種類の文字で刻まれる『造塔功徳記』があります。そのうち、西夏の文字は現存する実物が極めて少ないため、その貴重さが一層感じられます。それに、雲台の拱門と門洞内にはこの6種類の文字が一箇所に刻まれる浮彫があります。これは中国で発見したのは初めてで、貴重な宝のような存在とされています。

雲台は上のほうがより小さく、下のほうがより大きい形で、台形の形になります。台全体は漢白玉石で築き上げられたものです。台の下の部分の真ん中に六角形の門があり、奥へ15.8メートルのところまで進むことができます。天井には突出した石製の板が二重あります。上の一重には雲竜が刻まれ、下には獣の顔と数珠の模様が刻まれています。板の周りは漢白玉石の勾欄と56本の柱があります。柱の下は蛇口が設けられ、四隅の蛇口が最も大きいです。雲台の門の表には「六拿具」が浮き彫りされています。つまり、金翅鳥、クジラ、竜の子、男の子、獅子、象というチベット仏教の六つの飾りです。これらの飾りは仏教で幸福と吉祥のシンボルとされています。

北京旅游网翻译

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