都市は生活を多忙と安楽に分けています。夜になるたびに、騒々しい都市の中に隠れている書店はすべての本が好きな人に自分の小さい世界を提供しています。24時間営業の書店は発電所のようなもので、努力家たちがここで思う存分に「充電」し、ある意味で命を延ばすこと、疲れた都会の行者が読書の中でゆっくりと心を癒し、気持ちを落ち着かせることができます。

三聯韜奮書店 　

三連韜奮書店三里屯支店は開店して1年以上が経ち、北京市内で最も夜の生活が集中する三里屯地区にあります。三連韜奮書店は騒がしい中で静けさを取り戻し、24時間閉店しません。多くの不眠者たちに夜の新たな選択肢を与えています。 　

多くの若者にとって、夜の読書は生活の一部となっており、横になるのが悔しく、1日の仕事が終わった後に夜間に書店に行き、勉強、資料の調べをする習慣となっています。

三聯韜奮書店の内装は非常にシンプルで、原木スタイルのデザインと柔らかな色調のライトが調和しているだけで、読書の雰囲気にあふれており、一歩足を踏み入れると外の喧騒を別世界から隔離してしまい、「中に入ったら一日中入りたい」というのが多くの読者の本音です。 　

ここの書籍は「独特」で、ほかの書店にはないです。多くの種類を探し出すことができ、視野も「独創的」で、それほど濃厚なビジネス雰囲気はありません。夜が更けて、三聯韜奮書店ではいつも読書客が明かりを灯して夜の読書をし、暗い街に明るい明かりを灯しています。そこの明かりは閉まらず、そこには最も美しい明かりがあり、最も美しい夜の読書人がいます。

Page One書店 　

24時間営業のPageOne（葉壱堂）は、多くの若者の「観光地」です。

1983年にシンガポールで創業したこの小売書店は、その独特の芸術的な雰囲気で急速に人気を集めています。ページワン書店北京坊支店は、その絶景と入念なデザインにより、開店早々から北京の文化的ランドマークとなっており、3階建てのバロック様式の建物、2000平方メートル以上の広い空間、屋根まで届く本の壁などにより、ページワンは北京の書店の中で一人勝ちとなっています。 　

特に2階と3階の床窓が正陽門箭楼に面しており、書店内に立つと、まるでクラシックな北京がフレーミングされているかのようです。 　

環境が美しく、書籍も完備しているだけでなく、ページワン書店北京坊支店も前門地区で終日閉店しない数少ない店舗です。

深夜のPageOneでは、床の窓の前で写真を撮る観光客が少なくなりました。10時以降もここに滞在するのは、本当に読書好きな人が多いです。彼らは仕事が終わってから家に帰りたくないサラリーマンや、夜に本を読みに出かける在学者、さまざまな芸術、商業、文化の間を移動するフリーターなどです。明け方のPageOneは、不眠のホワイトカラー、真面目な学生、放浪の詩人、さらには落ちぶれたバックパッカーまでもてなしました。

職業と社会地位に関係なく、ここに並んでいる縦一列の書棚は、すべての訪問者に平等に開かれていて、誰も読むことができます。

閲青山書店 　

都市部のビジネス集積エリアに立地している2つの24時間書店とは対照的に、今年5月に新たにオープンした閲青山書店は、東部郊外に位置する東郎通州映画創意産業園内に独自の道を切り開いて、24時間書店をオープンしました。パークの前身は北泡プラスチックグループの工場であるため、書店も豊かな工業デザインスタイルを持っています。 　

書店は古い工場の高さを生かして、2階に分かれています。閲青山書店には2階があり、1階には子供向けの読書コーナーが設けられており、2階には読者専用の読書コーナーが設けられています。 　

原木スタイルのメインの色合い、どこにでもある緑の盆栽、明るく暖かい大きなシャンデリアと、ずらりと並ぶ本が一体化になります。中に入ると文芸の香りが漂っています。本屋の名前は紀暁嵐書斎門連の「本は青山のように常に乱畳し、灯は小豆のように最も思いを表すもの」に由来し、本を読むことを楽しみながらも、本にこだわらない自在な読書態度を提唱しています。「読書をテーマとし、本をキャリアとし、データをドライブとし、サービスを中核とする」という趣旨のもと、「書店を生活に溶け込ませる」ことに力を入れ、「本を読む人の街の書斎」を作っていきます。 　

それらの慌ただしい時間は最後にどこに残ったのでしょうか。夜の読書が好きな人の時間はたぶんすべての本の中でたまって、行間を通して世の中のすばらしさを読み尽くして、本の中の知恵を読み尽くしていると思います。【劉一都　訳】