2020年11月18日、北京市文化観光局、北京市商務局、北京市インターネット情報弁公室、北京ラジオテレビ局の指導の下、北京観光産業協会、北京パフォーマンス産業協会、北京アニメーション・ゲーム産業協会が主催する第1回「1度は行ってみたいネット上で人気の北京の観光スポット」ランキングは発表しました。今回は自然景勝地、人的文化景観、文化芸術景勝地、読書スペース、街区・パーク、飲食店・新スタイル小売店、宿泊施設を含む100カ所がランク入りました。それらは、「食、住、交通、遊び、買い物、娯楽」などをカバーした文化旅行体験、消費シーンで、首都北京の新たな姿、古都北京の新たなトレンド、オシャレな新たなランドマーク、消費の新たなシーンを映し出しています。これから、「北京観光」はこれらの「1度は行ってみたいネット上で人気の北京の観光スポット」を1つずつ紹介します。

飲食店・新スタイル小売店——隆福寺

隆福寺プロジェクトは東城区東四区にあり、総建築面積は約18万平方メートルです。北側は張自忠路南歴史文化保護区に隣接し、南側は文化資源に恵まれた朝阜大街に隣接しています。隆福ビルの屋上にある隆福文化センターでは、高品質且つ多様な文化活動が行われ、隆福寺の影響力を積極的に拡大し、隆福寺を「伝統文化と現代文明が交錯し、中華文化と世界文明を融合させた新たな首都文化センター」に構築する予定です！

「南には夫子廟、北には隆福寺」

600年の歴史を誇る北京隆福寺は、北京の歴史の一部として、独特な文化景観となっています。

隆福寺は明景泰三年（1452年）に建てられ、清雍正九年に再建されました。500年余りの歴史を持っています。

隆福寺はかつて明清の両時代にわたって皇室の香火院として利用され、規制の等級はきわめて高いです。

隆福寺は朝廷の香火院の一つで、「諸市の冠」と呼ばれていました。東城にあることから、「東寺」と呼ばれ、護国寺と対応しています。

隆福寺の縁日は二、三百年の歴史があります。『大清一統志』によると、「隆福寺は、毎月の九、十日に市を開き、多種多様な商品、古画やおやつ、花鳥魚虫…諸市の冠である」ことが分かりました。

明景泰三年（1452）、景泰皇帝は隆福寺を建立し、国の安定を祈っていました。一時仏参の人でにぎわっていました。ここは北京で唯一の漢蔵仏教が一体化した皇室寺院です。

清雍正9年（1731）、雍正帝はお寺の拡張を命じ、ラマ廟に改造し、雍和宮の下院としました。次第に盛大な縁日が開催され、京の「五大縁日」の一つとしなりました。「文廟会」というこの縁日は、「諸市の冠」と呼ばれたのもこの頃のことです。

20世紀の初め、民国元年、隆福寺の古本業界が継続的に発展し、北京で有名な「文化街」になり、後には市民広場とリゾート地に変容しました。

1950年、隆福寺の縁日は中止となり、大規模な屋台市場の建設が始まりました。

1952年に、東四人民市場で開店式が行われました。当時の北京最大の屋台市場として、百貨店や軽食の営業を始めました。

1958年、市場は人民政府に統一管理されるようになりました。

1963年、市場は政府の許可を得て隆福寺山門を解体し、市場のロビーを建設しました。

1964年、1972年、1975年、隆福寺は3回の再建を経て、4階の総合デパートとなり、当時北京で有名な「四大デパート」の一つでした。

1985年、東四人民市場は隆福ビルに取って代わられました。

隆福の昔と今日

中華文化と世界文化が融合し、伝統文化と現代文明が融合し、今の隆福寺はすでに世界文明を集めた首都文化の「名刺」となりました。

隆福寺は北京の古い区域の核心に位置しています。皇城に近く、東四と王府井に隣接しています。優れた地理的位置を持っています。周辺には本屋、劇場、美術館、古跡などの文化資源が非常に豊富です。

隆福ビルは東城区の「全国文化と金融協力模範区」の建設に積極的に応じ、文化ビジネスをセットにし、二階から八階を文化と金融企業のオフィスエリアとしました。

中庭は隆福文化センターで、隆福ビルの最上階に位置し、四つの古典建築物から構成されています。隆福寺の歴史文化を展示し、多様な公共活動を行うための展示会場です。

隆福寺北里は芸術文化創意体験区であり、10棟の独立建築から構成され、建築面積は約1.6万平方メートルです。デザイナー事務所、共同事務所、美術館、飲食店、ホテルなどの商業施設が導入されています。

元の隆福広場AB座から改造された隆福寺南坊は、中華文化の体験と革新に目指しています。総建築面積は約3万平方メートルで、地上の4階と地下の2階から構成されています。

このプロジェクトは中華文化の体験と革新を目指し、中華老舗の革新体験や、中国非物質文化遺産の体験、文化関連の展示または研究開発などの中華文化をテーマにした商業施設が導入する予定です。

元隆福広場C席は商業総建築面積が約1.4万平方メートルで、地上の5階と地下の1階から構成されています。故宮と協力し、中国の近現代文明を世界にアピールする重要な窓口となることが期待されます。

故宮博物院、東城区政府と国資会社が共に故宮との協力プロジェクトを推進しつつあります。故宮の常設展示室、デジタル展示室、研究体験空間、文化創造体験空間などの文化体験営業を設置する予定です。現在は工事改造の段階にあります。

隆福寺東院は国際文化の体験と革新を目指し、7つのそれぞれ異なる合院から構成され、地上の三階と地下の四階合わせて総建築面積は約5.1万平方メートルです。

このプロジェクトは国際文化体験と革新を目指しています。国際的に有名な博物館と協力し、国際的な博物館商店街を作ります。2019年7月、英国のヴィクトリアとアルバート博物館（V&A）、デザイン博物館と提携意向書を締結しました。

長虹映画館、「中国の窓」飛行映画館は、建築面積が約1万平方メートルで、全国初の全実景航空撮影飛行館を中心とした文旅複合商業空間であり、創意科学技術で中華文化を再現する没入式展示体験空間でもあります。

四合院風貌区の敷地面積は約9.5万平方メートル、地上の建築面積は約6万平方メートルです。伝統的な北京風貌を残し、古い北京胡同の雰囲気を作り出す予定です。

隆福寺第一期の「隆福ビル」、ビル9階の中庭にある「隆福文化センター」、ビルの北にある「北里」文創区がすでに運営し始めました。故宮との共同プロジェクト、中華文化の体験と革新地である「南坊」と国際文化体験と革新を目指す「東院」は2023年に完成する予定です。

住所：北京市東城区隆福寺街95号隆福ビル

アクセス：地下鉄6番線/5番線「東四駅」、地下鉄8番線「中国美術館駅」【李翊菡(実習)　訳】