中国では、知恵に満ちた古人は星の移り変わりをもとに歴法を編集して農作業の正しい時期を推定しました。それで彼らはどうやって夜の天体観測をしましたか？

今日は古観象台をご案内したします。

高いビルに囲まれた古観象台は時間が止まるように、そこに静かに立っています。青銅製の観測機器はすごく迫力があります。

時の流れはこれらの機器に歳月の痕跡を残しましたが、その輝きをカバーできません。

北京古観象台は元の時代に遡ることができます。天文学家の王恂、郭守敬らは今の遺跡の北側に司天台を築き上げましたが、残された最も古い遺跡は明の正统時代７年に築き上げられたものですが、明・清時代の皇室天文台でもあります。

清の時代に作られた八つの天文機器の座には龍模様の彫刻が刻まれました。

天体儀は四つの柱で地平軸を支え、継ぎ目には貫禄がある龍頭が刻まれました。地面に垂直の子午圏の上部には火炎模様の銅球が刻まれました。この機器の主な機能は天体の運動を示すことですが、昼でも夜でも当時の星の移りを説明できます。黄道座標、赤道座標や地平座標の換算もできます。

赤道経緯儀は雲を飛んでいて見上げる龍模様の柱に支えられました。この機器は有名な16世紀ヨーロッパ天文学家であるティコの機器を参考にして作られたものです。この機器は主に天体の赤道経緯度や視太陽時を測定しました。

二つの龍が刻まれた座に支える黄道経緯儀は中国が初めての独立した黄道座標を観測する機器です。天体の黄道経緯度や二十四節気を測定することはこの機器の主な機能です。

天体方位角や地平高度を測定する地平経緯儀はアーチのように、まるで引いている弓のようです。これは唯一の祥雲あるいは龍模様がない機器ですが、ルネサンスのスタイルを表します。

これらの見事な鋳物で迫力がある天文観測機器は中国古代の天文学の発達を示して中国と西洋の交流の結晶の代表格とも言われています。

古観象台の敷地内にある紫微殿は「中国の星空」という展示会が開かれています。それらの展覧品が中国古代の天文学の成果を集中的に表現しています。望遠鏡がなくても、頭のいい中国人は精密な測定機器を作って自分の目で星空を観測して、自分の手で複雑な天文図を描きました。

古観象台に立ち、星空を見た時、思わず500年前もそこに立っていた古人が物差しで天文図を少しずつ描いたことを頭に浮かびます。夏休みは中国古代星図を描くイベントに参加できますよ。

住所：北京市東城区建国門内大街東裱褙胡同2号 【呂文開　訳】