氷と火を象徴している北京冬季五輪のトーチ

2022-01-26

オリンピック大会を象徴するトーチは大会ごとに独自のタッチでデザインされています。北京2022冬季オリンピックのトーチも例外ではなく、「飛揚」という名前が付けられています。

北京は、夏季と冬季の両方のオリンピックを開催する初めての都市。トーチも2008年と2022年のつながりを強く感じられる重要なエレメントのひとつです。2022年のトーチのデザインは、中国の首都におけるオリンピックのレガシーに敬意を表し、2008年夏季オリンピックの聖火台に似たデザインが採用されました。そのコンセプトとは、中国とホストシティの北京が、オリンピズムとスポーツに捧げる継続性と連続性、そしてレガシーのことを指します。

トーチのデザインは、オリンピックの炎が鎮座するリボンがたなびくような螺旋構造になっており、躍動感と生命力にあふれています。聖火の中央部には北京2022のエンブレムが配置され、胴体部の渦巻き状の赤いラインは万里の長城、大会のスキーコース、光、平和、卓越性を追求する人類の絶え間ない努力を表現しています。冬季パラリンピックのトーチの色には銀と金が選ばれ、輝かしさと夢を託されたことを意味し、「勇気、決意、激励、平等」の価値観を示しています。

北京2022の聖火は、2021年10月18日にギリシャ・オリンピアで採火され、19日には「飛揚」のトーチへと引き継がれ、そして20日に聖火は中国に到着し、開会式が行なわれる2022年2月4日まで、中国の様々な地域をリレーで巡る予定です。

また、2022年北京冬季五輪の聖火ランタン、聖火皿、聖火ランナーのユニフォームなどのデザインも10月20日に公開されました。聖火リレーなどの際に種火を保管するためのランタンは、中国の前漢時代の青銅器「長信宮灯(ちょうしんきゅうとう)」を原型としています。長信宮灯は2000年以上前の前漢(紀元前前206年‐西暦8年)の時代の青銅器ランプです。長信宮灯の形をしている聖火ランタンはコンパクトでありながら華やかで美しいだけでなく、明るさと希望を願い求める人々の気持ちが込められています。灯のてっぺんを舞う赤いリボンは、五輪への情熱を象徴しています。

北京冬季五輪の聖火皿は「承天載物」をコンセプトとし、インスピレーションは中国伝統の青銅製儀礼器である尊から来ており、造形スタイルはたいまつや火種ランプと調和しています。尊の曲線を描いた形で、台座は落ち着いており、「地が万物を乗せる」ことを象徴しています。頂部は伸びやかに広がり、清らかな聖火を迎えることを意味しています。祥雲の模様は下から上へ雪に変わり、「ダブルオリンピックシティ」を象徴しています。

聖火ランナーのユニフォームは白をベースにしながら炎を象徴する赤と黄色の模様が施され、静電気防止、防水、抗菌を兼ねた通気性、速乾性の良い素材で作られているということです。(資料提供:北京冬季五輪公式サイト)

北京旅游网翻译

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