照明デザイナーが語る北京の「中軸線のライトアップ」実現までの軌跡

2022-03-25

「やっと明けました。」鼓楼に登って目の前に灯ったライトベルトを見て、照明デザイナーの胡熠はほっと一息つきました。北京日報が報じました。

鼓楼から南に万春亭を眺めると、明るいライトベルトが南に延び、鐘鼓楼、旧鼓楼大街、地外大街を明るく照らしており、まるで郭沫若先生の描く「天上の街市」のようです。

北京の中軸線は北京の「背中」と呼ばれています。南は永定門から北は鐘鼓楼まで、全長7.8キロメートルです。梁思成氏は、北京の特別な秩序は、この中軸線の確立によって生み出されたと賞賛しました。2021年、北京市は「中軸線を点灯させる」プロジェクトを実施し、範囲を鐘鼓楼からオリンピック森の公園まで延長します。照明デザイナーの胡熠と彼女の仲間たちがその重大な任務を引き受けました。

「光はコストパフォーマンスのいい材料で、夜の街を変えてくれる」胡熠はいいました。「みんなは昼の中軸線をよく知っているが、夜の中軸線はあまり知りません。ライトを使うことで、夜でも中軸線の魅力を感じてもらいたいです」と話しました。

設計方案によると、「中軸線のライトアップ」観光スポット照明プロジェクトは、6つの観光スポットのストーリーに合わせて、6つのコア建築群が含まれています。

鐘鼓楼エリアを例にとると、テーマは「時空の流れ」です。 デザインの目的は、首都の脈々と続く文化を「照らし」、その魅力をアピールすること、首都の背中の模様を「照らし」、都市のハイライトを増幅すること、首都の生活を「照らし」、ゲストとホストの体験を向上させることです。

目標が明確で、抽象的な概念をいかに具体化しますか。

「鐘鼓楼は元、明、清の時代に時を告げる中心で、今はもう朝の鐘と夜の太鼓は鳴りません。どうしたらここを歩いて鐘鼓楼の歴史と文化を感じてもらえますか?」 胡熠たちは時間の流れを測る「ものさし」の必要性を考え、中国伝統の「十二時間」を思いつきました。

「十二時というコンセプトをデザインに取り入れ、温度調節で時間帯を差別化しました。」胡熠は述べました。具体的には酉時(17:00~19:00)から始まり、戌時(19:00~21:00)、亥時(21:00~23:00)、子時(23:00~1:00)の順に暖色系の黄色をベースに色や明るさを変化させながら時間の流れを教えます。

中軸線を点灯させ、沿線の商店や住民の意見も注目されました。これまで、関係者から多くの意見が寄せられてきました。しかし、効果はどうですか。鐘鼓楼地区がライトアップされてから、胡熠は夜に商人や住民を訪ね、意見を求めました。

「うちの店は改装のときに照明全体のデザインをしたんですが、周りの店の中では一番明るいんです。最初は改造がうまくいかないのではないかと心配しました。しかし改造後、元の基礎から引き算して、古い町の風貌と更に合うようになりました。夜は多くの人が写真を撮ってきました。」马凯レストランの担当者はそれに満足しました。

「胡同の入り口や鐘鼓楼の周辺が明るくなって、夜の散歩をする人が増えて、家に帰っても転ぶ心配もなくなりました。」住民の崔氏は言いました。

それを聞いて、胡耀の顔に笑みが浮かびました。

「中軸線は歴史的に帝王の軸であり、現在は人民の軸です。すべての人が共有できるように点灯しました。」胡耀はいいました。(劉娜 訳)

北京旅游网翻译

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