北京での海棠(カイドウ)鑑賞情報

2022-04-15

海棠(カイドウ)の花は「国艶」と呼ばれ、「花中の神仙」「尊い花」とも言われています。最も美しい四月にあたり、一緒に海棠のお花見名所へ行きましょう!

■元大都遺跡公園:「海棠花溪」という美しい景観が再現

元大都遺跡公園の海棠は、玉淵潭公園の桜、北京植物園の桃と並んで北京における「春の三大花祭り」と言われています。例年4月中旬にカイドウが満開を迎え、この頃海棠の第一陣が咲いています。花の海にうっとりとみとれ、色とりどりの花を楽しんでみてはいかがでしょうか。

元大都遺跡公園には、5000本あまりの海棠が植えられています。垂糸海棠、湖北海棠、西府海棠など本場の中国に生えるリンゴ属の他に、稀なピンクの海棠もあります。

海棠の花に限らず、園内には桃の花、オヒョウモモ、桜に似た紫葉李の花なども盛んに咲き誇っています。園内の「薊門煙樹」は燕京八景のひとつとして、来場者が花見を楽しむとともに、公園の歴史や文化を深く理解する甲斐もあります。

住所:北京市朝陽区健安東路と安貞路の交差点の北東方向

■陶然亭公園:第7回海棠花見シーズンが開幕

2022年3月26日から5月29日まで、陶然亭公園では第7回海棠花見シーズンが開催され、西府海棠、垂糸海棠などが徐々に満開になり、つぼみが真っ赤で、めっちゃきれいです。観光客が船に乗り、春の景色を満喫しながら川の流れに身を任せることができます。

陶然亭公園は北京市の愛国主義教育基地であり、18歳以下の未成年者を対象に無料開放し、有効な身分証明書があれば、各入り口でチケットを引き換えて入園することができます。園内の慈悲庵は元代に建てられ、林則徐、龔自珍、秋瑾などの有名な愛国者がよくこの地を訪れ、詩を詠んで思いを馳せていました。

住所:北京市西城区太平街19号

■故宮の文華殿:春の紫禁城に咲く海棠

毎年春になると、故宮の赤い壁と黄色い瓦が咲き誇る花々を映し出し、皇室建築の美しさを漂わせます。漢服を着て紫禁城に出合い、春の花々に映える古い建物で写真を撮るに来る観光客も多いです。

単なる海棠といえば、文華殿の前にある海棠は絶対に見逃せません。清王朝末期から植えられ、今まで120年の歴史があります。

文華殿は明の初めに建てられ、外朝の協和門の東にあり、武英殿とは東西に向かい合っています。紫禁城の東に位置するため、かつては「太子が政務を処理する所」とされていました。明清時代、毎年春と秋の両シーズンの2か月目になると、文華殿で経筵の礼が行われたので、ここの海棠の古木も本や墨の香がしているようです。

住所:北京市東城区景山前街4号

■宋慶齢旧居:樹齢が300年近い西府海棠

宋慶齢旧居の西府海棠は、清の醇王府の古木で、樹齢は300年近くになります。毎年四月上旬から中旬にかけて開花し、西府海棠は海棠の中でも最も上品な品種です。

宋慶齢旧居は元々納兰性徳の父親である納兰明珠の邸宅でした。清代の作詞家の第一人者である納兰性徳は、ここで『海棠春』という詩を吟じました。

宋慶齢がここで住んでいた期間中、海棠が満開になるとよく友人を誘って花見をし、実が熟す頃には、海棠ジャムを作ってまわりのスタッフに味見させていました。今になっても旧居に植えられた二本の西府海棠は毎年相変わらず咲き乱れています。

住所:北京市西城区後海北沿線46号(陳丹丹 訳)

北京旅游网翻译

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