暫定リストに盛り込まれた北京の中軸線の文化遺産:天壇

2022-04-26

天壇は、明の永楽18年(1420年)に建設が始まり、明清両朝の皇帝が毎年、天を祭って豊作を祈る場所です。天壇は厳密な建物配置、奇抜な建築構造、綺麗な建築装飾で世に知られています。天壇とは、圜丘壇と祈谷壇の総称です。圜丘壇は南、祈谷壇は北にあり、いずれも南北軸線にあります。明の永楽19年から数百年の間、二十数人の皇帝が天壇を訪ね、天の神に敬意を表し、参拝したことがあります。

天壇は世界で天を祭る最大の古代建築群であります。全壇が内壇と外壇の二つの部分に分けられており、主な建築は内壇に集中しています。天壇の主な建物は内壇の南北中軸線上に位置し、南にある圜丘壇は「祭天」(天に対する祭祀)を行い、圜丘、皇穹宇などがあり、北にある祈谷壇は「祈谷」(豊作の祈願)を行い、祈年殿、皇乾殿、祈年門などがあり、南北の間に壁が隔てられています。二つの祭壇を結びつけた丹陛橋は、全長360メートル、幅約30メートルです。その南が低く、北が高いです。橋の両側には、檜の古木の林が広がっています。西側の内壇には、「斎宮」と称される宮城があり、それが皇帝が祭祀を行う前に「斎戒」するために籠もる所でした。西側の外壇内には、神楽署、犠牲所などがあります。祭壇内には、祈年殿、皇乾殿、圜丘、皇穹宇、斎宮などの主な建物があり、回音壁、三音石、七星石などの名所旧跡もあります。

天壇の神楽署で演奏される中和韶楽は、明清両朝に祭祀や朝会、宮廷饗宴などで使われる音楽であり、中国古代の最も代表的な伝統宮廷音楽でもあり、長い歴史を持っています。2021年5月24日、中和韶楽が第5回国家級無形文化遺産代表性プロジェクトのリストに登録されました。(陳丹丹 訳)

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