新鮮な空気を吸い、日常の喧騒から離れ、自然に親しむために森林公園を散策することは、今や多くの市民や観光客の「休日の過ごし方」の選択肢となっています。都にある森林公園は、絶景ビュースポットが目白押し！

■オリンピック森林公園

オリンピック森林公園は、北京市の中軸線の北端に位置し、南は科荟路から始まり、北は清河に臨み、東は安立路から、西は林萃路に至ります。自然環境も豊かで、多くの鳥類が生息しており、市民や観光客の憩いの場となっています。

敷地面積は約680ヘクタールで、北五環路、奥林西路、奥林東路が公園を横切っています。北京五環路を境に、南園、北園という二つのエリアに分かれています。南園は自然景観を中心とし、仰山、奥海、湿地などの景勝地があり、北園は野趣に富んだ密林を主体とし、花畑野趣、雨燕塔、大樹園などの景勝地があります。

まだ緑濃い様子の木々が多く、空気も本当にうまいんです。コースや小道を散策してみると、たまには木の枝から飛び移るリスに出会うこともあります。

オリンピック森林公園は、第11回花見シーズン及び春の花祭りに当たり、5月中旬まで開催されています。30種類以上、約10万本の春の花を楽しむことができるようになりました。

住所：北京市朝陽区科荟路33号

■北宮国家森林公園

北宮国家森林公園は北京市豊台区の西北丘陵の浅い山地にあり、地形が上がり下がりし、斜面や峰がまちまちであり、樹木が多く生い茂っています。戒台寺に近接し、のんびり過ごすには良いところです。

南門付近にある観光スポット「小江南」は、白い外壁と窯変瓦、古風でシックな雰囲気が魅力です。濃い古代徽州の味わいを持っており、多くの観光客を引きつけて写真を撮ってきます。

ターコイズブルーに輝く湖には、オオハクチョウやアヒルが水面でくつろいでいます。湖のほとりに沿って公園の奥へ進んでいくと、両側に緑の木々が立ち並んでいます。

公園には健康歩道が整備されており、そばの掲示板には様々な歩き方が普及しています。

「九渓畳翠」は杭州の西湖九渓を模した観光スポットであり、曲がりくねった渓流と、公園の険しい道、青々と茂る草木を組み合わせ、「別天地」のような静寂な空間を作り出しています。

登山道を上って行くと、望京亭に到着し、ここから北京市内を見渡すことができます。

住所：北京市豊台区長辛店大灰廠東路55号

■西山国家森林公園

西山国家森林公園は海淀、石景山、門頭溝の3区にまたがり、総敷地面積は5970ヘクタール、市街地から比較的近い国家級森林公園です。

多様な樹種と異なる混交林が、四季折々の目を楽しませてくれる森林景観を形成しています。木々が生い茂る森林ときれいで湿った空気は、訪れる人に豊かなマイナスイオンを提供し、天然の森林酸素バーを形成します。

園内にある牡丹展示エリアは、敷地面積が40ムーにも及び、日本の牡丹品種群、中原の牡丹群、西北の牡丹群など100以上の品種、5000本余りが植えられています。今のところ、牡丹がほころび始めており、ちょうどいい季節になりましたね。

折しも北京西山国家森林公園の第11回「踏青節」の開催期間に当たり、絵のような美しい公園で様々なテーマ別イベントが行われました。春のピクニックや花見、北京文化・民俗公演、自然教育、森林体験、森林オリエンテーション、カジュアルな登山、無名英雄記念広場での赤色教育などのイベントが含まれています。

住所：北京市海淀区閔庄路と香山南路の交差点より西へ100メートル

■百望山森林公園

百望山森林公園の主峰は標高210メートル、それほど高くないので、家族連れには向いています。

地元の人々は百望山を「望児山」と呼んでいます。伝説によると、北宋の名将楊六郎が遼の軍隊と山の麓で戦い、その戦いの様子を見るために佘太君（楊六郎の母親）が山に登り、六郎を応援していたと言われています。今でも山の上には、佘太君廟、教子台などの史跡が残っています。

この時期、百望山には青柏がこんもりと茂り、花の香りが漂っています。山頂に登って色とりどりの春の山々を見下ろせば、目の届くところはすべて美しいと思うはずです。

住所：北京市海淀区黒山扈北口19号

■上方山国家森林公園

上方山は房山区の西部に位置し、園内の自然的また文化的資源の特色が明らかであり、「九つの洞窟、十二の峰、七十二の庵」としてよく知られています。

公園内には、峰や谷、洞窟などの地質学的遺跡が豊富であります。中でも中国北方で初めて発見された地質遺跡である「天坑」や、華北地区で最も早く開放された鍾乳洞である雲水洞など景観があり、わざわざ訪れる価値があります。

森林公園の敷地面積は329.3ヘクタールで、華北地区で唯一、保存状態が良好な原始二次林です。優れた自然環境に植物が密集しており、天然の酸素バーとも言われます。家族でのんびりと過ごすのもおすすめです。

住所：北京市房山区韓村河鎮聖水峪村東

■喇叭溝原始森林公園

このほど、喇叭溝原始森林公園が開園再開となりました。同公園は懐柔区の喇叭溝門満族郷の中に位置し、平均標高は700～1700メートルで、新鮮な空気と心地よい眺めがあり、ドライブ旅行を楽しむのに最適です。

毎年、4月中旬から下旬にかけて、公園にはヤマアンズ、ヤマザクラ、梨の花、ハナダイコンなど、さまざまな山の花が美しさを競い合って咲いています。

また、4月25日から5月15日まで、「北京懐柔喇叭溝門満族郷第5回北京ツツジ文化祭」が開催される予定です。その頃、何百万本ものサカイツツジが山や森を飾り、開花期間は1ヶ月近くに及びます。

鬱蒼とした原生林に覆われており、谷間はほとんど日が当たらず、6、7月には一年も溶けきらなかった残氷が見られます。

夏涼宮リゾートもオープンしました。ここに泊まれば、夜になると北京の輝く星空を眺めることもできますよ。

住所：北京市懐柔区喇叭溝門満族郷孫柵子村西300号（陳丹丹　訳）