樹齢800年以上の桧木!天壇公園の長寿の木

2022-05-11

天壇の古建築は荘厳華麗であり、その古木も世界的に有名です。「名園は建てやすいが、古木は求めにくい」というように、天壇の古木は万里の長城や故宮と並ぶ国宝級の貴重なものと言われています。天壇には3,600本以上の桧木の古木があり、北京最大の「桧木の古木の林」と言えます。

ヒノキは常緑で寿命が長い木で、特有の香りがあり、幸運と繁栄の木とされ、縁起が良いとする傾向が高いです。中国の多くの地域では、桧柏を「神桧」とみなしています。古代、皇帝は王宮や庭園、皇帝の墓にヒノキを植えて、永遠に何千世代も続くということを示すのを好んだということもあります。

天壇は天を祀る場所であり、ヒノキが広く植えられています。天壇のヒノキのほとんどは、600年以上前の明の時代に植えられたものです。金中都の東郊にある朝日寺の跡地であったことから、宰牲閣の東側にある樹齢800年以上のヒノキが最古のものとされています。

天壇公園には、樹齢800年のヒノキのほか、茎の模様が独特なことで有名な「九龍檜」、「槐檜合抱(ハリエンジュと側柏とのまったく別の二種類の樹木が抱き合うようにくっついたまま生長したもの)」、「迎客檜」「蓮花檜」などの特徴ある桧木の古木があります。

「回音壁」の北西側に位置する「九龍檜」は、明永楽の18年(1420年)に植えられ、600年以上もそこにあり続けているのです。その特徴は、幹に顕著な幹線があり、それがまるで数匹の巨大な龍が絡みつくように上から下へと曲がっていることから、「九龍檜」と呼ばれるようになりました。明・清時代、皇帝が天を祀るために圜丘に行く際にこの檜の前を通ったことから、「九龍迎聖(九龍が皇帝を迎える意味)」と呼ばれるようになったそうです。また、「九龍檜」は世界でも非常に珍しいもので、「世界中の珍しい桧木」とも言えます。 その理由は、林業学者によると、おそらく表皮の細胞が不均等に分裂しているためだということです。2018年秋、「九龍檜」は「北京の美しい古木トップ10」に選ばれました。

祈年殿の東側にある「槐檜合抱」は、巨大な幹を持つヒノキの中央に、もう一本の背の高いアカシアの木が伸びて、この2本の木が300年以上前から一緒に共生することから、「槐檜合抱」と名付けられたのです。北京の有名な「珍しい古檜の景観」の一つとなっています。中山公園の檜と共に有名ですが、大きさは天壇の檜が中山公園の檜より勝っています。中山公園の「槐檜合抱」の檜は幹周りが3.5メートルで、天壇のは6メートルです。

「迎客檜」は「回音壁」の外、北西の祭壇壁の月門の東側(「九龍檜」の西側)にあり、その主幹の東側にはもう大きな枝はないです。月の門のすぐ上の下部にちょうどある大きな枝があり、この大枝の下をくぐらないと月門に出入りできないので、この檜はまさに「迎客檜」の文字通りです。檜は月の門と一体化し、庭の見どころの一つになっています。

「蓮華亭」の北東側には、800年以上前の蓮華檜が生え、その幹の長さは6m以上、内部は空洞で、人が出入りするための大きな空間になっています。幹の周りに大きな輪のような腫瘍があり、遠くから見ると巨大な蓮の花のように見えることから名付けられました。

「祈年殿」の南西にある「蓮花檜」は、1980年代一度に強い風に吹き飛ばされたことがありました。倒れた後、園丁が樹を修復し、根元に土を寄せ「臥龍」の形を作り、独特の景観を作り出したのです。

これらは天壇の一部の古檜の紹介となります。ほかには明・清の時代を経て現在も独特の風格を持つヒノキが数多く繁茂しています。これらのヒノキが天壇を飾り、古都・北京を華やかに彩っているでしょう。

北京旅游网翻译

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