北京胡同に隠されている文化財スポット

2022-05-27

北京には数え切れない胡同があります。今日は、北京の胡同にある国家級の文化遺産についてお話します。

*新型コロナウイルス感染症の感染状況等により、施設の開放が休止となる場合がございます。事前に確認お願いします。また、各種公園、観光地の「数制限、予約制、ピーク時間をずらす」のルールを厳守してください。

■帽児胡同:可園

南鑼鼓巷の西側には帽児胡同があり、東の南鑼鼓巷から西の地安門外大街まで、全長585mに及びます。清朝末期の光緒年間、大学者であった文煜の屋敷の庭園―可園がここにあります。中国北部で最も保存状態の良い個人庭園の一つであり、全国重点文物保護単位でもあります。

蘇州の「拙政園」や「獅子林」を主なモデルとし、南北100m、東西30mの狭い空間でありながら、湖や山、東屋などの美しさを表現しています。

帽児胡同の9番と11番の前には「可園」と刻まれた石があり、東側の5番の前には「清朝四合院、2001年北京文物保護単位に指定」と刻まれた石があるだけでした。

住所:北京市東城区地安門外胡同帽児胡同

■東交民巷使館建築群

東交民巷は風雨にさらされた路地であり、物語に満ちている街路です。西は天安門東路から東は崇文門内大街までで、全長1552メートルと北京で最も長い胡同です。

東交民巷は国家重点文物保護単位で、赤い屋根の小さな西洋式建築、洋風の門屋、ガラス窓と天使の像があるゴシック様式の教会など、多種多様な西洋建築が立ち並んでいます。

この道を歩いていると、異国情緒を感じるだけでなく、まるで過去の歴史を見ているような気分になります。この100年、東交民巷は戦争の洗礼を受け、時代の変遷を経験してきたといえよう。

現在では、大使館、教会、銀行、公邸、クラブなどが建ち並ぶヨーロッパ風の街並みに生まれ変わり、20世紀初頭の北京に残る唯一の西洋式建築群「東交民巷使館建築群」となっています。

住所:北京市東城区崇文門内街4号付近

■前海西街:恭王府と庭園

全国重点文物保護単位の恭王府は、清朝最大の王宮の一つで、和珅、永璘の邸宅であったが、1851年に恭親王奕訢が所有者となり、その名が付けられたのです。

清朝の最盛期から終焉までの歴史を経て、「一邸を見れば清朝の歴史の半分がわかる」と言われるほど、豊富な歴史的・文化的情報を携えているのです。

約6万平方メートルの敷地を持つ壮大なスケールの宮殿は、住居と庭園の2つの部分に分かれています。錦翠園とも呼ばれ、その配置やデザインは高い芸術的な水準をもっています。

邸宅と庭園の壮大なデザイン、美しい景観、かつて庭を流れていた青い水などから、「紅楼夢」の栄国邸と大観園ではないかと噂されてきました。

住所:北京市西城区前海西街17号(恭王府博物館は2022年5月12日より休館、再開は未定です。)

■景山后街:智珠寺

景山后街嵩祝院23号にある智珠寺は、全国重点文物保護単位第8弾の一つであります。嵩祝寺と智珠寺は、北京市の文化財保護単位の第三弾となりました。清宮の古文書によりますと、建立は乾隆21年(西暦1756年)とされています。

智珠寺は南向きで、山門殿から後殿まで5階建ての殿宇があり、山門の外には赤い柵があります。門は三間で、大式硬山筒瓦の脊があり、内法には「勅建智珠寺」の題字があります。

アジア太平洋地域の模範的な保存プロジェクトの一つとして、「智珠寺」の古代建築物の修復は、2012年ユネスコ・アジア太平洋遺産保存賞の優秀プロジェクト賞を受賞しました。

住所:北京市東城区景山后街嵩祝院2323号

■府学胡同:文天祥祠

文天祥祠は東城区の府学胡同63番地にあり、南宋の国民的英雄である文天祥を記念して建てられ、明代の建築様式を今も保っています。

文天祥祠は南向きで、大門、過庁、堂屋の3つの部分からなり、面積は600平方メートル近くあります。祠内には、当時の貴重な文化財の一部が保存されています。例えば、明の「宋文丞相伝」石碑、清「重修碑記」石碑、「宋丞相信国文公像」石碑などがあります。

裏庭には、文天祥が幽閉中に自らの手で植えたとされるナツメの木が残っており、暴力に屈しない彼の精神を象徴しています。

住所:北京市東城区府学胡同63号(韓晴 訳)

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