土一升金一升と言われる北京市の前門大街と草場胡同が交わるエリアに、あまり知られておらず、400年以上の歴史を持つ「顔料会館」という古い建物があります。長い間、時が止まったような顔料会館は、首都の核心機能区に車馬や人の往来を静かに見守ってき、二度と役に立つ「機会」がほとんどありません。

顔料会館は、東城区前門街区青雲胡同22号に位置し、平遥会館とも呼ばれます。明の時代に山西省からきた顔料や桐油の商人たちによって設立され、北京で最も早く建てられた商業会館の一つであり、「前廟後館」の構えは明清会館の建築物によく見られます。

顔料会館は修復を経て、舞台が元の姿で再現されます。ここで、「会館で有戯」シリーズ公演が開催され、400年以上前の山西省の顔料や桐油の商人が集まって観劇していた場面が戻ってきました。北京演芸集団の関係責任者は、山西省は中国の民族音楽大省であり、多くの観客に親しまれている名曲は、山西省と切っても切れない関係にあり、百年前の会館内の舞台では、糸竹管弦の音が流れていたと紹介しました。

昨年から、「会館で有戯」は顔料会館で週1回ペースで上演されており、民族音楽をはじめ、相声、鼓曲、曲芸などさまざまな芸術形式で披露され、観光客や観客に山西の味と北京の趣を感じさせることができます。

顔料会館の「居場所」である東城三里河を散策し、花がいっぱい咲き誇り、水が通りや路地を流れ、緑の柳が生い茂り、胡同や四合院の建物が自然環境に浸透して融合します。特に路地を流れ水と立ち並ぶ民家が、観光客に雨が降る江南にいるような独特な雰囲気を与えます。

*新型コロナウイルスの感染予防・抑制期間中、具体的な公演情報は事前にお問い合わせてください。（陳丹丹　訳）