司馬台は東の望京楼から西の後川口のところまでの5.4キロの長城です。全区間は精巧に設計され、構造が斬新で、一般的な「城壁様式」から断崖に合わせた「半壁式」まで、さまざまな種類があります。緩い坂道に沿って伸びていく「馬道」があり、急な坂道に大きな階段を重ねた「天梯」もあります。険しさ、密集、整斉、巧み、完全さという5つの特徴を持っています。城壁は急峻な山に築かれ、その奇抜、特殊、危険をもって世に知られています。

長城は司馬台ダムによって東と西に分けられて、東側には16の塔楼があり、西側には23の塔楼があります。ここは塔楼が緊密で、様式や構造が変化に富み、極めて雄大なところです。東部分の頂上には、最も有名な塔楼が二つあり、即ち仙女楼と望京楼です。特に望京楼は、海抜千メートルの険しい頂上に築かれており、風物が素晴らしく、北京市街を見渡すことができる絶好の場所です。長城の最高地点は「仙女楼」で、「天梯」で登っていく必要があります。天梯の高さは100メートル、勾配は85度とほぼ垂直で、まさに度胸が試される心理戦！仙女楼に登ると、平地と違う新しい景色の発見があります。

切っ先のような山稜を持つ長城は、特殊な地形条件と建設者の知恵により、時に広く、時に狭く、時に高まり、時に下がります。短い距離に台地、塔楼、障壁は様式が多く、変化も大きく、長城全体の中でも極めて稀であると言えます。古い城壁には先人の苦労を記録し、今日まで延々と流れ続ける温泉と冷泉は、すべて古人の血と涙からなる結晶です。司馬台長城が険しい姿と雄大さを残し、長城に詳しい専門家である羅哲文教授は、「中国の万里の長城は世界一で、司馬台長城は中国長城きっての一です」と賞賛しました。司馬台長城は万里の長城の精髄の部分で、人類にとって特別な価値のある「世界的な宝物」として、ユネスコ世界文化遺産に登録されていました。そして、司馬台長城は中国で唯一の明代の原型を保つ古建築の遺跡でもあります。

住所：北京市密雲区古北口鎮司馬台村北