黄花城水長城は、今から600年以上前の明の永楽年間に建てられました。真夏になると、家屋や村を黄色い花が埋め尽くすことから名づけられました。黄花城水長城は北京市懐柔区九渡河鎮内で、北京市内から65キロのところにあります。珍しく、素晴らしい景観で知られ、山河、澄んだ湖、古長城が一体となった景勝地です。

ここには、「三つの絶景」が人を引きつけ、息を呑むような美しさがあります。「塞外の景色、江南の風光、黄花城水長城に尽きる」との評判があります。一つ目の絶景は、明の永楽年間に建設された長城は、山の尾根から灝明湖を囲んでおり、壮大な景観を呈しています。二つ目の絶景は、湖が長城を分断しており、長城が水と戯れるかのように城壁が水没する珍しい光景となっています。三つ目の絶景は、明代の栗園に古木の根が曲がりくねっており、それぞれ独特の形をしています。

元の時代、ここは車馬の往来がにぎやかな村落でした。明の成祖が北京に首都を移した後、陵墓を昌平天寿山の日当たりのよい所に置き、黄花鎮は天寿山の北にあり、長城は帝都を守る北門だけでなく、明の皇室陵墓「十三陵」を守る重要な門でもありました。

水中長城は、ダムが川の流れをせき止めたために、水位が上昇し、谷間にある長城が水没し、長城が水と戯れるかのように城壁が水没する珍しい光景となっています。

住所：北京市懐柔区九渡河鎮西水峪村（陳丹丹　訳）