什刹海は、北京市の中心軸に隣接する中心市街地の西城区に位置しています。水域面積は336,000平方メートルで、中南海の水域とつながっています。北京市内で唯一、水面が開放されている景勝地であり、市内最大で最も保存状態の良い歴史地区でもあり、北京の計画・建設史において独自の位置を占めています。

什刹海は、前海、后海、西海（積水潭とも呼ばれる）の三つの水域とその隣接地域を含み、前三海と呼応し、通称「後三海」とも呼ばれています。什刹海は、10の仏教寺院に囲まれていたことから「十刹海」とも呼ばれています。清の時代から夏を過ごす場所として親しまれ、燕京の代表的な景勝地の一つです。

什刹海景区には、恭王府と宋慶齢の旧居である公館と醇王府、郭沫若記念館、鐘鼓楼、徳勝門矢塔、広化寺、汇通祠、会賢堂など、北京の都市発展や政治・文化の歴史に重要な役割を果たした古建築物が多く残されています。