北京のお菓子と言えば、最初に思い浮かべるのは豆汁と焦圈です。おいしい物には、通常「色、香り、味」の三拍子が不可欠です。しかし、昔の北京に知られている軽食の豆汁は、灰色と緑色のミックスで、見栄えません。近付いてにおいを嗅ぐと、米のとぎ汁のにおいがします。一口飲むと、すっぱくて腐った味がして、飲み込むのが難しいです。人々が初めて豆汁を飲む感じは大体同じですが、何度も飲むと、どんどんやみつきになっていきます。

北京っ子はみんな豆汁好きで、特に春や冬となると豆汁漬けになります。豆汁を飲む時、普段は焦圈を一緒に食べます。北京っ子は、豆汁を飲み、焦圈を食べることを好み、それを一つの楽しみとしています。

焦圈は、小さな円形で、ブレスレットのような形をしていて、カリッと揚げさくさくとしていい香りがするお菓子です。北京には、「豆汁・焦圈・鹹菜絲」という言葉があり、その三つはどちらも欠かせません。豆汁一杯、焦圈数個、そしてさくさくとした焦圈を豆汁の中に入れ、辛い味の漬物の千切りを加えると、5つの味のうち、苦味を除き、酸味、甘味、辛味、塩味という4つの味が揃っています。試してみたい方は、是非食べてみてください。