今回展示される「鳥と歩兵」は、ピカソの晩年の作品で、キュビスム的な作風が顕著に表れている作品です。この絵には、老いた歩兵が剣に寄りかかり、白い鳩が柄の上で休んで歩兵から渡された水の入ったボウルで水を飲んでいる様子が描かれています。このようにピカソは、平和と反戦の思想を表現しています。また、アメリカを代表するポップアーティスト、アンディ・ウォーホルが描いたピーター・ラドウィグの肖像画も展示され、両手で頭を抱え、集中するラドウィグの姿からは、芸術に対する鋭いまなざしが感じられます。

2016年、ラドウィグ家の寄贈から20周年を迎えた中国美術館は、寄贈者の大きな愛を記念して「永遠の温度」をテーマとした特別展を開催しました。今年は、ドイツと中国の外交関係樹立50周年、中国美術館への寄贈26周年にあたります。寄贈を受けた中国美術館は、今回も「永遠の温度」をテーマに掲げ、展覧会を通じて作品の感動的な温度とドイツと中国の友情が「熱く」なることを期待しています。

2020年12月、清華大学と中国美術館（NAMOC）は協力協定を締結し、美術館と大学の新しい協力の世界を切り開いました。本展は、中国美術館、清華大学、駐北京ドイツ連邦共和国大使館の共催による中国美術館の「コレクション再生」シリーズの一環で、「永遠の温度-中国美術館からラドウィグ夫妻に寄贈された作品」展を開催します。11月30日まで開催される予定です。