恭王府は前海西街に位置し、乾隆年間に建てられ、何度も所有者が変わりました。豪華な邸宅と美しい庭園は、中国の庭園建築の模範となっています。恭王府の「三絶一宝」は遠くまで知られています。一つ目は、王府の庭園にある「西洋門」です。この西洋風の漢白玉の石の門は、恭親王奕忻によって建てられ、大法海の模倣で造られました。門の上部には「静含太古」と刻まれ、内側には「秀挹恒春」と刻まれており、古風で力強い雰囲気があり、庭園全体の造園スタイルを総括しています。
二つ目の「絶景」は、花園中路の滴翠岩下にある秘雲洞の中央にある「福字碑」です。これは恭王府の宝物であり、康熙帝の手書きによる「福」の字が刻まれており、「康熙御筆之宝」という印章があります。その字は力強く、気勢もある、巧妙な構想があり、「天下第一福」とも呼ばれています。
招月台の東部にある「大戯楼」は、恭王府の3つ目の「絶景」です。これは、現存する中国唯一の全封鎖式の大劇場でもあります。この劇場の面積は約700平方メートルで、200人以上を収容でき、壮大なスケールを誇っています。さらに特筆すべきは、音響機器が一切ないにもかかわらず、舞台上の音声をあらゆる角度から聞き取ることができることです。周囲に置かれた9つの大甕が音を集める効果をもたらすためだと伝えられています。
恭王府の宝の一つは、庭園いっぱいにある「福」の字です。府内の至る所に「福」の字があると伝えられ、1万を超える「福」の字があると言われています。そのため、恭王府は縁起が良く、北京において八カ国連合軍が攻めてきた際にも難を逃れることができました。 現存する清代の王府建築群の中で最も規模が大きいことで知られる恭王府を散策し、春の古代庭園の景観をじっくりと楽しんだり、歴史や北京と対話したりしましょう。
予約は「恭王府博物館」の公式ウェイボ公式アカウントから行うことができます。
住所:北京市西城区前海西街