
北京城では、もともと四大花事があり、それぞれ法源寺のクローブ、崇効寺の牡丹、極楽寺の海棠、天寧寺の芍薬である。現在、ただ法源寺のクローブだけが残っている。

清代の法源寺は花木が茂って、特にクローブを盛りとして、「香雪海」と呼ばれる。乾隆帝が法源寺を訪れた後、「最古燕京寺、由来称悯忠」の詩を書いた。このほかに、林則徐、紀暁嵐、黄景仁、龔自珍らも足跡を残している。

1924年春、インドの詩人タゴールが北京を訪問する時、法源寺二に行ったことがあり、梁啓超、徐志摩、梁思成、林徽因および数十人の文人が同行し、彼のために行った花見大会を参加した。タゴールは美しい風景で心を動かせ、寺で宿泊して、徐志摩は付き添いに残って、海棠の下で一夜の詩を作った。

四月晩春の頃、法源寺に足を踏み入れると、ライラックの花が庭一面に咲いて、寺中の建築と互いに引き立てられて、濃い禅の意が漂ってくる。薄紫、白の玉が風に揺れて、雲のように、赤い壁と青い瓦を映して、枝がほころび、霞のような美しい景色を広げている。
チケット:無料
開放時間:08:00-16:00
住所:北京市西城区法源寺前街7号



