北京、「中軸線デジタルリソースライブラリ」と「デジタル文化IP共創プログラム」を発表

2023-05-24

5月8日、北京市文化財局などの行政機関は、「北京中軸線デジタルリソースライブラリ」を共同で発表した。発表会では、「北京中軸線デジタルリソースライブラリ」、即ち、「探元デジタルカルチャーオープンプラットフォーム」が展示された。同ライブラリは、北京中軸線公式サイト、クラウド中軸アプリ、4D「タイムカプセル」などのデジタル製品に蓄積されたデータをベースに、中軸線デジタル、3Dモデリング、北京中軸線創作コンクールの優秀作品などを統合して、北京中軸線「マルチモーダル」デジタルリソースライブラリとして、構築される予定。

また、北京市文化財局は、「北京中軸線デジタル文化IPの共創プログラム」も発表した。北京の中軸線文化にデジタル技術を取り入れることを目的とした本プログラムでは、最初のフェーズに選ばれた870点の貴重文化財がデジタル化された上で紹介された。

北京鼓楼では、年間を通じて没入型のデジタルインタラクティブ体験展示「時間の物語」が開催されている。この展覧会では、デジタル技術の応用による文化財活性化を目的としており、古代建築のデジタル展示という形で、観光客に北京鐘鼓楼や、鼓楼と北京中軸線との関連性について、理解を深めていただくことができる。

近年、北京では、中軸線の文化遺産を保存するために、デジタル技術だけでなく、ほかにも様々な方法が試されてきた。

北京新華書店地安門支店(為宝書局)は、北京中軸線文化遺産エリア内で、唯一文化財の取り扱い許可を受けた書店である。試行錯誤を経た同店は、「中軸線の生きた博物館」とする新しい業態をスタートさせ、書店でARメガネをかけると、中軸沿いの主要な建物の映像が見えるようになり、解説を聞くこともできる。

現在、北京首都博物館で「輝かしい中軸」展が開催されている。この展覧会では、故宮博物館や中国文化遺産研究院などが保管する文化財が展示されおり、立体投影技術を用いて、展示された全長16mにもなる「中軸線砂盤」は、まさに中軸線の壮麗な美しさを体現している。

アーティストたちも、北京中軸線を描写したり、民俗音楽で解釈したり、さまざまな形で表現してきた。北京民族楽団が創作した大型民族管弦楽組曲『中軸』も、北京の文化的景観を表現している。

(情報提供:北京日報)

beijing.gov.cn

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