真夏の什刹海景勝地はハスが池に満ち、緑の柳が堤で揺らし、風光明媚で独特な眺めをしている。湖岸に沿って歩いていると、道端にはすべて青レンガと灰色の瓦の小さな庭があり、赤い花と緑の枝が亭楼の間に映えていて、ときおり人力三輪車がチャリンチャリンと通り過ぎていったが、静かで動かなかった。晴れた日には、銀錠橋の上に立って「燕京小八景」の一つである「銀錠観山」を体感できる。

自然の風景だけでなく、多くの著名人の旧居も什刹海景勝地一帯にあり、ここでは人文と自然が相まって、北京の伝統文化を存分に感じることができる。

住所：北京市西城区地安門西大街49号

鐘鼓楼

什刹海景勝地の東側を出て、万寧橋に出た。万寧橋は北京の中軸線と大運河の玉河区間の合流点で700年余りにわたりそびえ立ち、元代の建設開始から現在まで、南北交通の重要な機能を担ってきた。万寧橋を通って地安門外大街に出て、北に進むと鐘楼と鼓楼に着く。

この2つの古い「時間の建築」は北と南を何百年も眺めている。ここから鳴らされた夕暮れの鐘は、かつて古都の上空にこだまし、古人の時間の秩序を刻んだ。ここを訪れたら、イヤホンをつけて「鼓楼」を聴きながら、叙情的でロマンチックな歌声を響かせながら、鼓楼に登り、周辺の路地を見下ろし、遠くの景山を眺め、古建の中の北京の味を味わってみてはいかがだろうか。

住所：北京市東城区鐘楼湾胡同臨字9号