長河は、歴史的な文化、人文景観、自然の風景が一体となった古代の川です。西山の麓から始まり、昆明湖を経て海淀の麦鐘橋に至り、東南に折れて西直門の高梁閘門に至り、ここから徳勝門の水関に合流し、積水潭に入ります。全長は30余里です。

記録によると、慈禧太后は頤和園で避暑を楽しむため、西直門を通り、高梁橋の外の倚虹堂の桟橋から船に乗り、紫竹院、万寿寺、麦鐘橋を経て頤和園に向かったとされています。そのため、南長河は「慈禧水道」とも呼ばれています。この川は乾隆帝の時代に皇家専用の水路として改修され、「御河」と呼ばれています。船に乗ることで700年の歴史を感じ、当時の慈禧太后の頤和園への水路を体験することができます。また、「長河觀柳」は北京の大きな景観の一つです。

皇家御河の桟橋は、風情豊かな紫御湾に位置しており、御用の桟橋や川辺の行宮が残されています。船が出るのを待つ間に、紫竹院公園を散策すると、南長河や双紫渠が園内を貫いており、3つの湖、2つの島、そして1つの堤防があります。この公園は、竹をテーマにした自然風景庭園で、緑の竹が万本連なり、幽深な雰囲気を持っています。

皇家御河遊覧船に乗ると、国家図書館、広源閘、万寿寺、麦鐘橋、長河閘、長河湾、長河橋を通り、頤和園に到着します。途中で皇家御河の風景を楽しみながら、北京の名勝を鑑賞することができます。

頤和園は、中国の四大名園の一つであり、皇家園林博物館としても知られています。頤和園は中国の庭園芸術の最高傑作であり、全体は万寿山と昆明湖の2つの主要部分で構成されています。建築物は精巧で、観光スポットも多数あります。水面は全体の3分の4を占め、園内の建築物は仏香閣を中心に配置されており、その他にも100以上の景点建築物と20以上の広場があり、亭、台、楼、閣、榭など様々な形式の建築物が3000以上あり、また、名木も1600本以上あります。