北京の歴史は悠久で、どの王立庭園も北京という都市の千百年来の歳月の流れを見守ってきた。ここの一本一本の草や木は寒さや暖かさ、四季の移ろいをより肌で感じている。彼らは昔の人の離合を見て、今の人の悲しみや喜びを嘆いている。この秋、王立庭園を散策していると、たちまち、あなたも時空の境に立ってしまい、昔か今かわからなくなってしまう。
故宮



故宮が秋になると、絵になると言う人もいる。この六百年以上の歴史を持つ明清王宮は、北京の中軸線上にある真珠であり、現存する世界最大規模の、最も完全に保存されている木造建築の宮殿型建築物だ。故宮のイチョウや柿などが秋色に染まると、故宮の建築が加味され、百年を駆け抜けたような重厚さと美しさがある。
住所:北京市東城区景山前街4号
景山公園



景山公園の秋色もとても見もので、東門内紫禁の頂文創館のそばには高いイチョウの木があり、見頃になると木全体の黄金色と赤い壁の古迹が相まって景色を作り出し、趣あふれる庭園の秋色を形成する。
住所:北京市西城区景山西街44号
中山公園


中山公園はイチョウを見るのに最適な場所ですが、中でも南壇門内のイチョウ並木は圧巻だ。ここのイチョウの木は青い空を引き立て、青い瓦と赤い壁を引き立て、文人の書いた「北平の秋」ような感じがあり、社稷壇にも独特の趣を添えている。



南門の西側のイチョウもとりわけきれいで、イチョウ林は廊下に沿ってに植えられ、西に向かってハス池まで伸びている。高い黄金色の枝葉が密に絡み合っている叶網、着地の時にまた1つの黄金色で、温かくてロマンチックである。
住所:北京市東城区中華路4号
天壇公園

天壇公園の北天門に入ると、銀杏の大通りが目に入り、黄金色の銀杏が古い建物と「同じ枠」になっていて、目を楽しませてくれる。
イチョウの他にも、天壇の紅葉もきれい。双環亭の美しい景色を見ながら南を見ると、数本の元宝カエデの紅叶が斎宮北門への道の間に映り込み、とても趣のある景色を見せてくれる。
住所:北京市東城区天壇東里甲1号
地壇公園

地壇は方沢壇とも呼ばれ、古都北京の五壇の中で2番目に大きい壇である。明代嘉靖9年(西暦1530年)に建てられ、安定門外の東側に位置し、天壇と遥に対応し、雍和宮、孔廟、国子監と川を挟んで向かい合っている。

地壇公園には、1950年代末に植えられた約200本のイチョウの木がある。秋が深まるごとに、木の下は黄金色になり、長いイチョウ通りを歩いて、厚いイチョウの葉の上を踏むと、赤い壁に黄色い銀杏の叶が映り、どこも鏡に入るような美しい景色で、秋のきらびやかな息吹を最も実感することができる。


イチョウのほか、地壇公園の紅葉も一年で最も美しい姿を見せ、風が吹くと赤いカエデが風に乗って散り、秋の美しい風物詩となっている。
住所:北京市東城区和平里西街
月壇公園

月壇の原名は夕月壇で、明嘉靖9年(西暦1530年)に建てられ、西城区月壇北街の南側、南礼士路の西側に位置し、明・清両代皇帝が夜明の神(月)を祭る祭壇で、北京の有名な「五壇八廟」の一つである。
園内にはイチョウや元宝楓などの観葉樹種が大量に植えられ、青松や緑柏の彩りも加わって多彩な絵が形作られている。10月下旬前後は、月壇の最もきらびやかな季節で、秋晴れの空気はさわやかで、雲は薄く、風は軽く、私たちに詩のような美しい秋の景色を描き出してくれる。
住所:北京市西城区月壇北街甲6号
円明園遺跡公園

綺春園と福海の周囲には、白蝋樹が植えられており、枝葉が繁茂しており、秋の葉はオレンジ色で、観賞に適した樹種となっている。綺春園の白蝋樹の林を泳いだり、白蝋樹の下で福の海を眺めたりするのは、秋の日の心地よいことである。 真っ直ぐな幹、ダイナミックな葉が、黄金色に映えて一層幻想的に見えた。円明園の銀杏大通りはすでに秋の中の「網紅打卡地」になって、その間を歩いていると、まるで秋のおとぎ話に入ったようだ。


秋の彩りは、黄金色だけではない。長春園玉玲瓏館の周りのハゼの木は新しい化粧に着替えて、一枚一枚の紅葉に彩られて、あなたと私の心の中で暖まる。円明園の紅葉といえば、獅子林の元宝楓が欠かせない。ここはかつて乾隆帝が愛した園中園だったが、今では秋の日になると燃えるような紅葉がライン上に立ち、手当たりしだいに美しい景色が広がっている。


住所:北京市海淀区清華西路28号
頤和園


秋の頤和園は、静かで美しい。後渓川の両岸では、大葉白蝋、元宝楓、小葉朴などの叶がすでに赤、オレンジ、黄の絢爛な景色を見せており、濃淡の美しい葉の色と秋の日差しが川面に映える美しさにうっとりしている。


西堤耕織図景勝地もまた違った趣があり、桑やイチョウなどが夕日に揺られて生える姿や、アシの花や雪、落日の残荷などが見られ、秋の美しさの一つを見ることができた。
所在地:北京市海淀区新宮門路19号



